「子どもが学校の授業についていけていないようで不安」
「どうして授業についていけないの?」
「どうすれば勉強への抵抗感がなくなる?」
お子さんが小学校の授業についていけていないと、不安に感じてしまい「勉強しなさい」と口酸っぱく注意してしまう親御さんもいるかもしれません。
親御さんから何度も指摘されると、勉強嫌いになる可能性があるので注意が必要です。
とはいえ、お子さんにあわせて対応ができれば、しっかり授業についていけるようになるでしょう。
そこでこの記事では、小学校の授業についていけないお子さんを持つ親御さんに向けて、以下の内容を解説します。
- 小学校の授業についていけない子どもの割合
- 授業についていけない理由
- 対処方法
- お子さんにやってはいけないこと
- 親御さんができるサポート
今日からできる対策もあるので、ぜひ最後までお読みください。
なお、YouTubeでは集団塾に通い自信をなくした子どもが、どのようにして成績を上げたか紹介している動画を配信しているので、ぜひ視聴してみてください。
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小学校の授業についていけない子どもの割合をサクッと解説
長野県の小学校に通う4~6年生を対象に「学校で困っていることはありますか?」とアンケート調査を実施したところ、7.7%の生徒が「授業がわからない」と回答しました。
小学校の授業についていけていない子どもが一定数いることがわかります。
また、学校生活に悩みを持つ子どもは多いようで「授業中さわがしい、集中できない」と回答した生徒は22.6%もいました。
子ども自身が授業内容が理解できていない場合もあれば、環境が整っていないことが原因で授業についていけないケースがあります。
【口コミあり】小学校の授業についていけない6つの理由
小学校の授業についていけない理由は、以下の6つがあげられます。
- 集中して授業を受けられる環境ではない
- 授業内容に興味を持てていない
- 授業内容が理解できていない
- 正しい勉強のしかたを知らない
- 理解できていないことを放置している
- 発達障害や学習障害の可能性がある
X(旧Twitter)での口コミとあわせて1つずつ解説するので、お子さんがどの項目にあてはまるか確認してみてください。
1.集中して授業を受けられる環境ではない
クラスによっては、集中して授業を受けられる環境が整っていないケースがあります。
たとえば、以下のような状態です。
- 私語が多くさわがしい
- 教室内を立ちまわる生徒がいる
- いたずらをしてくる友達と席が近い など
また、授業の進行を妨げる生徒を個別で指導するために、先生が授業を中断することもあるでしょう。
指導により授業時間が短くなれば、解説にあてる時間が短縮されるため、授業時間内に学習内容を理解できないことにつながります。
クラスの授業中の雰囲気が、ついていけない原因かもしれません。
2. 授業内容に興味を持てていない
授業が「楽しくない」「興味が持てない」などと感じているお子さんは、先生の話を聞いていないことが原因でついていけていない可能性があります。
また、聞いていたとしても「ただ聞き流している」状態になってしまい、授業内容を理解できていないことが多いです。
「どうして学ぶ必要があるのか」「もっと遊んでいたい」という気持ちが強いお子さんは、授業に興味を持てないことが原因で、ついていけなくなるケースがあります。
3. 授業内容が理解できていない
子どもの知識や経験が足りないことで、授業内容を理解できないことがあります。
初めて聞いた「用語」や「計算方法」は、難しく感じるからです。
また、子どもによっては、文字が読めていないケースがあります。
「漢字が読めない」「問題内容が理解できない」など、基本的な知識が備わっていないとしっかり聞いていたとしても授業を理解できません。
クラスの環境や授業を受ける態度に問題がない場合には、基礎知識が身についているかを確認してみましょう。
なお、国語が苦手な子どもには共通した特徴があります。詳細を知りたい方は、関連記事「【プロ伝授】国語の苦手な小学生の特徴4選!克服のための勉強法や親が意識すべき行動を紹介」をあわせてチェックしてみてください。
4. 正しい勉強のしかたを知らない
勉強が苦手な子のなかには、正しい勉強方法が身についていない子がいます。
計画を立てて勉強できなかったり、問題を解く手順が理解できなかったりとスキルが不足しているケースです。
「わからないことが理解できずつまずいている」可能性もあるので、親御さんが対処する必要があります。
なお、脳に授業内容を定着させるには、以下のように3ステップを踏むことが大切です。
解法を説明できるようになれば、授業内容がしっかり理解できていると判断できます。
親御さんはお子さんに「この問題どうやって解いたの?」と質問して、解法を説明してもらってください。
5. 理解できていないことを放置している
前の学年で内容をしっかり理解できていないことが原因で、授業についていけなくなっている可能性があります。
とくに、算数は積み重ねが必要な教科のため、その年に理解しきれていないと翌年ついていけなくなる傾向にあります。
授業についていくことでいっぱいになっているのであれば、家庭で復習する時間を取ることが大切です。
理解できていないことをそのままにしておくと、学年が上がった際に苦労することになるので、必ず攻略できるよう自宅での学習時間を確保しましょう。
算数の勉強法を詳しく知りたい方は、関連動画「【一撃で偏差値10アップ】中学受験の算数勉強法-テスト対策&苦手克服ノウハウ27選」がおすすめです。ぜひチェックしてみてください。
6. 発達障害や学習障害の可能性がある
発達障害や学習障害があり、授業についていけない可能性があります。
発達障害とは脳の機能に偏りがある状態を意味しており、偏りが平均よりも大きいと授業についていけない可能性があります。
ただし、発達障害があるからと学校の勉強についていけないケースが多いわけではありません。得意な分野で才能を発揮することがあるからです。
発達障害に対しては、医療機関や行政サービス、学習塾といった第三者を利用して、専門的なサポートを受けるのがおすすめです。
小学校の授業についていけない場合の対処方法6選
授業についていけない小学生のお子さんができる対策は、以下の6つがあります。
- 授業についていけない原因を探す
- 担任の先生に子どもの状況について相談する
- 基礎に戻って学習する
- 予習する習慣を身につける
- 得意科目に絞って学習する
- 個別指導塾に入る
お子さんにあわせて対応してあげてください。
1. 授業についていけない原因を探す
なぜ授業についていけないかを子どもに話を聞いたり、学習状況を確認したりして、原因を特定する必要があります。
原因を特定すれば、適切な対処方法も見えてきます。
子どもの学習状況を確認するには、宿題やノートなどを確認して、理解できているかを確認するのがおすすめです。
また、直接子どもに問いかけて、授業についていけない理由を確認してもよいでしょう。
2. 担任の先生に子どもの状況について相談する
子どもの学習状況がわからない場合には、学校の先生に学校での様子を聞いて、相談するのがおすすめです。
授業を集中して受けられているか、ノートを取れているか、発言ができているかなどを聞いてみましょう。
授業参観がない限り、学校での様子はわからないため、先生に聞いてみるとお子さんの問題が見えてくる可能性が高いです。
また、家庭での様子を先生に報告することで、学校での生活改善につながる可能性があります。
家庭での対応についても先生からアドバイスをもらうのもおすすめです。
3. 基礎に戻って学習する
「授業についていけない」ということは、問題のレベルがあっていないといえます!
そのため、一度基礎問題に戻って復習することが大切です。算数であれば1つ前の学年で学習した内容を復習してみてください。
積み重ねが必要な単元で授業がついていけないのであれば、前年にしっかり理解できていなかった可能性があります。
復習しても「しっかり理解できているか不安」なのであれば、YouTubeなどで公開されている映像学習を活用するのがおすすめです。
目で見て耳で聞きながら学習できるので、テキストを眺めているよりも早く理解が進みます。
4. 予習する習慣を身につける
授業で扱う内容を、前日の夜などに予習しておきましょう。
「昨日この問題解いたからわかる」「この言葉テキストで見たから知ってる」などと、授業がわかることに自信が生まれるからです。
「わからないから聞きたくない」と、授業へ参加したくなくなる気持ちを払拭できます。
予習する際には、教科書を音読してから基礎問題に取り組むようにしましょう。
5. 得意科目に絞って学習する
お子さんが得意な科目があるなら、まずは得意科目だけに集中して勉強してみましょう!
「わかる」または「できる」教科に絞って取り組むと、勉強する楽しさが理解できるようになります。
目に見えてテストの成績が上がったなど、一度でも「伸ばす経験」を得られると苦手な科目も克服しやすくなるでしょう。
授業についていけない期間が長くなると、勉強が嫌いになる可能性があります。モチベーションを下げないように、得意科目を伸ばしてから苦手科目に取り組んでみてください。
算数が苦手なお子さんには、関連記事「【超有益】算数が得意になる方法を5ステップで解説!親ができるサポートやおすすめアプリも紹介」で対策方法を紹介しています。ぜひあわせて参考にしてみてください。
6. 個別指導塾に入る
家庭で学習時間を確保することが難しい場合は、個別指導塾へ入ることを検討してみてください。個別指導塾では、お子さんにあわせた学習内容を考えてくれます。
授業でわからなかったポイントをしっかり教えてもらえるのが魅力です。
ただし、個別指導塾まで通う必要があるので、習い事や部活などをしているお子さんはスケジュール管理が大変になるかもしれません。
そのような方は、私の公式LINEに登録することをおすすめします。
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小学校の授業についていけない子どもにやってはいけない3つのこと
小学校の授業についていけない子どもにやってはいけないことを解説します。
- ついていけない状況を放置する
- 無理に勉強をさせようとする
- 詰め込み学習をさせる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. ついていけない状況を放置する
授業についていけない状況を放置するのはおすすめできません。放置することで、余計勉強が嫌いになる可能性があるからです。
小学生で勉強を諦めると、その後中学、高校になっても学習内容を取り戻せない可能性が高いです。
ついていけない状況をそのままにせずに、子どもの状況に応じて、適切なサポートが必要です。
2.無理に勉強をさせようとする
無理に勉強をさせようとすると子どもの意欲が低下する可能性があります。意欲が低下することによって成績が下がり、より授業についていけなくなるでしょう。
お子さんが勉強をしたくなるような情報を与える必要があります!
理解しておきたい子どもの行動メカニズムには以下の3つがあります。
- 内発的動機付け
- 5つの基本的欲求
- 上質世界
たとえば「将来の夢である学校の先生になりたいなら人に教えられるまで内容を理解する必要があるよ」と伝え、自ら勉強しようと思えるようにイメージさせるなどが有効です。
なお、関連動画「【有料級】子どもが勝手に勉強やる気になる方法【中学受験でのNG行動】」では、子どもが勉強をやる気になる方法について詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
3. 詰め込み学習をさせる
基礎部分が理解できていない状況で詰め込み学習を行うと、応用問題でつまずく可能性があります!
詰め込み学習では短期間での成果が得られますが、学習が進むにつれて単元ごとの理解度が下がる傾向にあります。
一時的な成果ではなく、長期的な学力の向上をさせたい場合には詰め込み学習は避けるようにしましょう。
小学校の授業についていけない子どもに親ができる4つのサポート
小学校の授業についていけない子どもに親ができるサポートには、以下の4つがあります。
- 勉強に集中できる環境を整える
- 理解できているかを確認する
- 子どもと積極的に会話をする
- 一緒に勉強する
今日からできることもあるので、取り入れてみてください。
1. 勉強に集中できる環境を整える
家庭学習をする際に、子どもが集中できる環境を整えてあげましょう。たとえば、以下のような対策を取るのが効果的です。
- 1時間でゲームの電源が切れるようにする
- 子どもの部屋にマンガやスマホを置かない
- 毎日決まった時間にテレビを消す
環境を整えることで、決まった時間に机に向かえて、予習・復習の習慣を身につけられます。
子どものやる気をコントロールするのは、たとえ塾の先生でも困難です!
親御さんが「宿題しなくていいの?」などと声をかける必要がなくなるので、ぜひ実践してみてください。
なお、関連動画「【簡単です】子どもにゲームをやめさせる方法|vol.011」では、ゲームをやめられない子どもにできることを詳しく解説しています。ぜひチェックしてください。
2. 理解できているかを確認する
アメリカの研究では、人に説明することで内容の90%が定着するという結果がでています。
子どもが学習した内容をしっかり理解できているかを確認するには、解法を説明してもらうのが最もおすすめです。
親御さんはお子さんに「どうやって答えにたどり着いたの?」と聞いてみてください。
その際、解き方が間違っていたり、うまく説明ができなかったりする場合にはしっかり理解できていない可能性が高いので、もう一度復習することを促してあげてください。
解いたら説明してもらい、脳に記憶を定着させましょう。
3. 子どもと積極的に会話をする
日常での会話が子どもの能力を上げるトレーニングになります。オープンド・クエスチョンで考える力や表現力、記憶力を養いましょう。
オープンド・クエスチョンとは、質問する際に5W1Hを使って、子どもに回答を導き出せるように支援する方法です。
- いつから宿題をする予定にしている?
- 昨日の朝ごはんは何食べたっけ?
- 今日の算数の授業では何を勉強した?
一方で「クローズド・クエスチョン」は回答を「イエス」か「ノー」のどちらかに限定させるため、トレーニングとしてはおすすめできません。
難しい内容でなくても日常生活の中の何気ない出来事について質問することで、お子さんの表現力を鍛えられるでしょう。
4. 一緒に勉強する
お子さんが勉強している時間は、親御さんも学習してください。
資格取得に向けて問題集を解いたり、スキルを身につけるための読書をしたりなど、子どもに「努力している姿勢」を見せることが大切です。
また、子どもに勉強を促す際には「今日も勉強して本当によく頑張っているね」など、モチベーションアップするような言葉を使うことを心がけましょう。
授業についていけないお子さんは小学校ではなく家庭でのサポートが大切
授業についていけないお子さんは、家庭学習で対策を取ることが大切です。小学校では個別で対応してもらうことは難しいため、親御さんがサポートしてあげる必要があります。
勉強に集中できる環境を整えたり、知識が身についているかを確認したりしてあげてください。
授業についていけない期間が長くなると、勉強が嫌いになることがあるので早めの対策が重要です。
とはいえ、お子さんにあわせた対応がわからないと悩む親御さんもいるでしょう。そのような方は、無料の個別相談会で悩みを聞かせてください。
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