「中学受験に内申点がどれくらい影響するのか知りたい!」
「どのタイミングの内申点が受験に重要なの?」
「内申点の上げ方は?」
中学受験を希望するとき、内申点も重要だと考えている方は多いのではないでしょうか?志望校の合否に内申点が影響するなら、早めにサポートしておきたいですよね。
結論からお伝えすると、志望校によって内申点の重要度が変わります。
この記事では、中学受験における内申点の影響を知りたい方に向けて、以下の内容を解説します。
- 中学受験に内申点は影響するのか
- いつ評価された内申点が中学受験に影響するのか
- 内申点を上げるためのサポート方法
本記事を最後まで読めば、志望校で内申点を重視すべきかがわかります!
内申点を上げるためのサポートを考えている親御さんは、ぜひ本記事をご一読ください。
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中学受験に必要な内申点の基礎知識3選
中学受験に必要な内申点の基礎知識は以下の3つです。
- 内申書は小学校の通知表
- 内申書は小学校高学年の評価が使われる
- 中学受験で見られる項目
それぞれ順番に解説します。
1.内申書は小学校の通知表のこと
各教科の成績が記載された通知表を「内申書」と言います。調査書と呼ばれることもありますが、どちらも同じものです。
中学受験で提出する内申書は、小学校の通知表をコピーして提出することが一般的です。
ただし、受験する学校次第では、オリジナルの書式に手書きして提出を求められる可能性があります。
内申書の作成が必要な場合は、学校の先生に依頼してください。
2.内申点は小学校高学年の評価が使われる
中学受験で使用する内申点は、小学5~6年生の2年分を提出することが一般的です。
受験する学校によって小学6年生の1年分だけでよい場合もあれば、小学4年生からの3年分の提出が求められる場合もあります。
内申点は各教科の成績を5段階や10段階評価で点数化したものです。
中学受験を目指すなら、最低でも小学5年生から成績を上げられるように意識していきましょう。
3.中学受験で見られる項目
中学受験の内申書で確認される項目は以下のとおりです。
- 出席日数
- 教科ごとの成績
- 学校での生活態度
特に出席日数を見る学校は多いため、遅刻や欠席をできる限り少なくできるよう体調管理が必要です。
お子さんの体調面をしっかりサポートしてあげましょう。
さらに、学外の活動も評価対象です。
漢検や英検の資格取得や習い事で表彰されたなど、アピールポイントがある場合は、内申書に記載してもらいましょう。
中学受験における内申点の影響度
中学受験における内申点は、受験する学校により影響度が変わります。
- 公立の中学受験:内申点が重要
- 私立の中学受験:内申点はほとんど影響しない
それぞれ詳しく解説します。
1.公立の中学受験では内申点が重要になる
公立の中高一貫校では、内申点が重要になります。
内申点が影響する理由は以下のとおりです。
- 入試試験の合否判定は学科試験と内申点で評価されるため
- 学科試験は小学校で習った範囲から出題され点数に差がつきづらいため
入試試験は適正検査のような意味を持ち、学科試験と内申点から評価されます。
また、学科試験は小学校の学習内容に沿って出題されることから、ライバルとの点数差はつきづらい傾向です。
学科試験で差がつかないから内申点が重要です。
公立を受験する場合は、内申点を上げることも意識しておきましょう。
2.私立の中学受験では内申点は影響しない
私立の中学受験で内申点が影響しない理由は以下のとおりです。
- 内申書の提出を求められないことが多いため
- 学科試験の難易度が高く点数に差がつきやすいため
私立中学の受験では、学科試験の結果が大きく影響します。
加えて、私立中学では内申書の提出が必要ないケースもあり、内申点は合否に直接影響しません。
ただし、出席日数が極端に悪いと影響を及ぼします。
学校生活の態度などが、中学受験に影響しないように意識しておきましょう。
中学受験において内申点を上げておくのがおすすめな理由3選
内申点を上げておくのがおすすめな理由は、以下の3つです。
- 受験で有利になることがある
- 成績が上がる
- モチベーションが向上する
それぞれ解説するので、中学受験を成功させたい方はぜひご覧ください。
1.受験で有利になることがある
中学受験において内申点を上げておくメリットとして、受験に合格しやすくなることが挙げられます。
内申点を受験合格の要素として、重要視している学校があるからです。
特に内申点は試験の点数だけでなく、普段の授業態度や提出物など、様々な要素が含まれています!
まじめで優秀な子に入学してほしいと考えている学校も多いので、内申点が高いと受験に成功しやすくなるでしょう。
2.成績が上がる
内申点を上げることを目標にしていると、成績の向上が期待できます。日頃から学習に取り組みテストで高得点を獲得できれば、内申点が上がりやすくなるからです。
宿題をこなすだけでなく予習や復習などもおこなうことで、基礎知識をしっかりと身につけておきましょう。
とはいえ、内申点を上げることばかりに気を取られないよう注意してください!
「授業態度や提出物の評価で内申点を上げて合格まで近道しよう」と考えていると、受験に失敗する可能性があります。合格するためには、内申点よりも試験のほうが重要です。
3.モチベーションが向上する
これまで取り組んできたことが目に見える数字として結果に残るため、内申点が上がるとモチベーションが上がるでしょう。
内申点は日頃の学校での授業態度や提出物など、生活面も評価対象なため日々の積み重ねが点数にあらわせます。
やってきた努力が数値化することで達成感が得られるので、モチベーションの向上効果があるのです。
テストの点数で伸び悩んでいる子どもは「内申点」という指標を活用することで、やる気アップにつながるでしょう。
内申点を上げて中学受験を成功させるために親ができること5選
中学受験を成功させるために親御さんができることは以下の5つです。
- 良好な親子関係を築く
- 生活態度が乱れないようサポートする
- 学校外・授業以外での頑張りをアピールする
- 志望校対策・試験対策は万全に行う
- 勉強に対するやる気を引き出す
順番に解説します。
1.良好な親子関係を築く
良好な親子関係を築くことで、学力や生活態度の向上が見込めます。
具体的には以下の7つの行動を意識しましょう。
- 傾聴する
- 支援する
- 励ます
- 尊敬する
- 信頼する
- 受容する
- 意見の違いを交渉する
親子関係がよくなると、親御さんのサポートを素直に受ける体制が整うため、学力や生活態度の向上が見込めます。
「勉強頑張ろうね」と声をかけるだけでも、自ら進んで学習するようになります。
一方で、関係が悪くなると学力の向上が見込めないどころか、ストレスをためる原因となるので注意が必要です。サポート体制の土台となるため、良好な親子関係を構築していきましょう。
2.生活態度が乱れないようサポートする
お子さんの学校での生活態度を良くするためには、親御さんのサポートが重要です。
中学受験を目指すためにも、以下のような支援をおこないましょう。
- 遅刻・欠席しないように早寝早起きを心がける
- 忘れ物がないようにチェックする
- 挨拶をしっかりする
遅刻や欠席、忘れ物が多いと、内申点を下げられてしまいます。
お子さん自身で対処できない場合は、親御さんがしっかりサポートして、二人三脚で支援してあげてください。
お子さんが自主的にできる場合は見守るだけで問題ありません。
3.学校外・授業以外での頑張りをアピールする
学校外で習い事などの活動をしている場合は、実績を先生にアピールしましょう。
以下のような実績が効果的です。
- 習い事、スポーツの受賞歴
- ボランティア活動
- 取得した資格 など
学校外の活動は、子どもや親御さんが伝えなければ先生に気づいてもらえません。
内申書に記載してもらうためにも、学校外の活動をアピールしましょう。
内申書に記載する内容について親は指定できませんが、先生に伝えることで評価対象となる内容を記載してもらうことが可能です。
4.志望校対策と試験対策を万全に行う
学力を向上させるために、志望校対策と試験対策を万全に行えるようサポートしましょう。
一見、志望校対策と試験対策は結びつきがないように感じるかもしれませんが、以下のような観点から重要です。
- 小学校の試験結果が通知表の評価につながるため
- 学力がないと中学試験に合格できないため
- 志望校が私学の場合、内申点があまり重視されないため
学力を上げることで中学受験の成功が近づきます!
学校や塾の勉強に集中できる環境を整えられるよう、親御さんがしっかりサポートしてあげてください。
5.勉強に対するやる気を引き出す
勉強に対するやる気を引き出すことは、親御さんにできるサポートの1つです。
モチベーションを上げる方法は以下のとおりです。
- 志望校見学に行く
- お子さんの性格に合った指導方法を見つける
志望校見学は、お子さんのやる気を引き出すのに有効な方法です。
実際に学校見学すると、合格した後の自分をイメージできるため、モチベーションアップにつながりやすくなります。
志望校に「絶対に通いたい」という強い気持ちが内側から生まれれば、勉強に対する意欲が高まります。
お子さんが勉強に乗り気でない場合は、性格に合った指導方法を見つけることが大切です。
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中学受験に向けた内申書の依頼方法
担任の先生に内申書作成を依頼する時期は、小学6年生の1~2学期の間がよいです。受験本番までにかなり余裕を持つことになりますが、おすすめな理由は以下の2つです。
- 授業の準備やクラブ活動などで都合がつかない可能性があるため
- データ収集や内申書の書式の確認に時間がかかるため
担任の先生は通常の授業やクラブ活動、各生徒への対応などさまざまな業務を行っています。内申書の作成を急に依頼しても、すぐに引き受けてもらえない可能性も考えられます。
志望校がまだ決まっていなくても、先に中学受験を行う意志を伝えましょう。
期限間近で依頼して間に合わないことが無いように、内申書の作成は早めに依頼することが重要です。
中学受験に向けて内申書を書いてもらうときの3つの注意点
中学受験用の内申書を書いてもらう際、注意点が3つあります。
- 内申書を開封してはいけない
- 内申書の作成は1度にまとめて依頼する
- 担任の先生に負担をかけないようにする
それぞれ詳しく解説します。
1.内申書を開封してはいけない
先生に作成してもらった内申書は絶対に開封してはいけません。仮に封筒に開封した跡が残ると、受験先の中学校に受け取ってもらえず受験できなくなる可能性があります。
内申書を開封すると、親御さんによる内申書の改ざんを疑われてしまうので注意が必要です。
内申書は封筒などに密閉された状態で受け渡されます。お子さんの内申点が気になるかもしれませんが、受け取った内申書は開封せずに志望校へ提出しましょう。
2.内申書の作成は1度にまとめて依頼する
志望する学校が複数校ある場合は、内申書の作成依頼を1度にまとめて行いましょう。何度も内申書の作成を依頼すると、担任の先生の手間が増える上に効率が非常に悪くなります。
1度にすべて作業できるよう配慮しましょう。
親御さんの印象が悪くなり、前向きに引き受けてくれなくなることも考えられます。受験候補になっている志望校は、事前にすべて先生に伝えて内申書を作成してもらいましょう。
3.先生の負担をかけないようにする
担任の先生に負担をかけないよう、先に志望校の内申書に必要な情報やデータを揃えて渡すと友好的に引き受けてもらえるでしょう。
親御さんができる対応は、以下のとおりです。
- 志望校の募集要項のコピーを添付する
- 志望校ごとにファイル分けする
- 記入が必要な場所にマーカーを引いておく
- 必要な場所に付箋を貼っておく
内申書は手書きなため、依頼する枚数が多いと先生の負担が大きくなります。作業に必要なものや記入する項目がわかりやすく整理されていれば、先生の作業負担を減らせます。
見落としを失くす効果にもつながるため、内申書をミスなく記載してもらえるでしょう。
内申点の向上だけでなく中学受験で成功するために大切な行動5選
中学受験で成功するために大切な行動には、以下のことが挙げられます。
- 志望校見学をする
- 勉強環境を整える
- レベルに合った志望校を選択する
- スケジュール管理を徹底する
- 学校の先生とコミュニケーションを取る
中学受験に合格したい人はぜひ参考にしてください。
なお、関連動画「受験勉強に失敗する親がやっていないことTOP5|vol.009」では、受験で親御さんが意識するべき内容を解説しています。ぜひチェックしてみてください。
1.志望校見学をする
中学受験の合格率を上げるために重要な行動として、行きたい学校の見学に行くことが挙げられます。
志望校見学をすることで「ここへ行きたい」と心から湧き上がる強い気持ちが、モチベーション向上につながるからです。
また、やる気と成績は比例しやすいので、内申点が上がりやすくなります。
中学受験を成功させたいのであれば、親御さんが有給休暇を取得してでも志望校見学はすべきです。
2.勉強環境を整える
やる気に左右されない環境を作ることで学習効率と成績が良くなり、内申点が上がりやすくなります。
具体的には、以下のような物を部屋に置かないことを意識しましょう。
- 漫画
- ゲーム
- 携帯電話
また、部屋が汚いと「掃除したい」と感じて、集中できない状況に陥りやすいです。
特に小学生は、やる気が環境で左右されやすいので学習する場所にはこだわるべきです!
自宅で集中できない場合には、図書館や熟の自習室を利用して学習することをおすすめします。
なお、モチベーションを上げる方法は他にもあります。関連記事「勉強しない子どもが勉強するようになる行動心理【5つの基本的欲求】」で紹介しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
3.レベルに合った志望校を選択する
実力に合った志望校を選ぶことで、中学受験の成功率を上げられます。お子さんの実力よりも難易度が高すぎる学校だと、いくら内申点が良くても合格できないからです。
あくまでも内申点は、受験合格のための補助的な役割で、最も重要なことではありません。現在の実力から狙えそうな学校を第一志望校として選びましょう。
ただし、圧倒的に難易度が高い学校を志望すると、モチベーションが低下するリスクがあります。
お子さんが受験するまでにどのくらいの期間が残されていて、どれくらい成績を伸ばせそうかを見越して志望校を決定しましょう。
4.スケジュール管理を徹底する
中学受験を成功させるために大切な要素として、スケジュール管理を徹底しましょう。決めたことをこなすことで、時間を無駄にすることがなくなり、勉強効率が良くなるからです。
特に小学生は、時間管理を意識している子が少ない傾向にあります。そのため、ライバルと差をつけるためにも以下のようなことを意識して、スケジュールを立てましょう。
- 紙のスケジュール表を作成する
- スケジュールに宿題を組み込まない
- 学習の目標を設定する
- 目標から逆算した行動を記載する
- 睡眠時間も考慮する
スケジュール管理を徹底することで、勉強効率と成績が向上しやすくなります。
とはいえ、お子さん1人では管理が難しいため、親御さんがいっしょにサポートしてあげてください。
スケジュール管理について詳しく知りたい方は、関連記事「【成績アップの秘訣】中学受験の勉強はスケジュール管理が大切!5つのコツと注意点を紹介」でも解説しています。
スケジュールの具体的な作り方を知りたい人はぜひご覧ください。
5.学校の先生とコミュニケーションを取る
学校の先生とコミュニケーションを取ると、子どもがどこでつまづいているかがわかります。間違えやすい問題はあるか、苦手としている科目はあるかなど、先生に質問してみましょう。
わかったことをスケジュール表に反映し、中学受験までに克服できるように対策しておくことが大切です。
勉強スケジュールの改善ができるので成績アップが期待できます!
受験を成功させたいのであれば、学校の先生とは積極的にコンタクトを取るようにしましょう。
中学受験を受ける際は内申点を上げておこう
中学受験における内申点の扱いは、受験する学校の種類によって大きく異なります。公立中高一貫校を志望する場合、内申点が必要であるため親御さんのサポートが欠かせません。
学力向上に加えて生活態度や学外の活動もアピールが必要です。
とはいえ、志望校について迷っている親御さんも多いのではないでしょうか。
私の公式LINEでは、お子さんに合った学習方法や指導ノウハウを紹介しています。無料の個別相談も受け付けているため、お悩みを解消することが可能です。
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