子どもの指導法

【独断はNG】中学受験の志望校の決め方10選!学校選びの注意点を現役塾講師が解説

「中学受験ではいつまでに志望校を決めたらよいの?」
「志望校を決める際にはなにを意識すればよいのだろう?」
「志望校選びの注意点を知りたい!」

ゆうた

中学受験は、志望校選びから決まるといっても過言ではありません

学校によって、授業のカリキュラムや進学実績など、特徴が異なります。

とはいえ、志望校をどのように選べばよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。中学校を比較する際、ついつい偏差値に目が行ってしまいがちな親御さんもいると思います。

この記事では、中学受験の志望校選びで悩んでいる方に向けて

  • 志望校選びのスケジュール
  • 決め方
  • 注意点

などを解説します。

最後まで読むことで、お子さんにぴったりの志望校を選ぶ糸口が掴めるでしょうぜひご一読ください。

執筆者情報

なお、中学受験を成功させるためには、志望校選びだけでなく親子関係も重要なポイントです。対談動画では、お子さんとの接し方を意識した事例を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、私の公式LINEでは、中学受験に関する有料級のノウハウを無料でプレゼントしています。お子さんを志望校に合格させたい親御さんは、LINEの友達登録をしてお受け取りください。

\LINE登録で電子書籍4冊プレゼント /

中学受験の志望校はいつ決める?|早ければ4年生から

中学受験の志望校選びは、早い段階から始めることが重要です。

4年生の時点で、受験を考えている中学校に目星をつけておくとよいでしょう。この時期から、学校説明会や見学会に参加し、情報収集を始めることをおすすめします。

ゆうた

志望校の見学は、ぜひ親御さんも一緒に参加してください

5年生になると、本命校を絞り込んでいく段階に入ります。学校の特徴やお子さんとの相性をより深く考え、志望校を具体化していきましょう。

最終的な志望校の決定は、6年生の11月頃が目安となります。この時期までに、お子さんの模試の結果や学習の進捗状況を踏まえ、慎重に選択することが大切です。

なお、関連記事「【成功への第一歩】中学受験はいつから準備する?対策を始める時期について詳しく解説」では、中学受験における準備について詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみてください。

【成功への第一歩】中学受験はいつから準備する?対策を始める時期について詳しく解説 「中学受験はいつから準備すればいいの?」「受験まで時間がないけど、まだ間に合うかな…」「効率的に学習を進める方法が知りたい」 中...

中学受験における志望校の決め方10選

中学受験で志望校を決める際には、以下10個の要素から判断することが多いです。

  1. 偏差値
  2. 進学校・付属校
  3. 共学・別学
  4. 自宅からの通いやすさ
  5. 進学実績
  6. 学費
  7. 校風
  8. 設備
  9. 授業のカリキュラム
  10. 部活動

「志望校選びで迷っている」「行かせたい中学校がたくさんある」という親御さんは、参考にしてみてください。

1.偏差値

偏差値は、志望校選びの重要な指標のひとつです。お子さんの学力レベルと志望校の難易度を比較する際に役立ちます。

ゆうた

ただし、偏差値だけで判断するのではなく、他の要素も考慮することが大切です!

模試の結果を参考にしながら、お子さんの現在の学力と目標とする学校の偏差値を比較し目標設定をします。早めに目標を設定することで、モチベーションの向上や維持につながる効果が期待できます。

また、志望校の偏差値が高すぎる場合は、無理をせず現実的な選択をすることも検討してみてください。

なお、関連記事「【突破の秘訣】中学受験の偏差値45の壁とは?乗り越えるための方法も詳しく解説」では、お子さんの偏差値を向上させる方法を紹介しています。

ゆうた

一般的に「壁」とされている偏差値45を乗り越えるノウハウを解説しているので、参考にしてみてください!

偏差値45の壁
【突破の秘訣】中学受験の偏差値45の壁とは?乗り越えるための方法も詳しく解説 「中学受験で偏差値45から伸びない理由は?」「偏差値45の壁を超えるための対策は?」「偏差値45を超えるためにサポートしたい」 ...

2.進学校・付属校

進学校と付属校は、主に以下の特徴があります。

種類特徴
進学校大学受験で難関校を目指すことを目的としている
付属校系列の高校・大学の内部進学が可能である

進学校は、大学受験に向けた教育に力を入れており、高い学力を身につけられるのが強みです。

一方、付属校は系列の高校・大学への進学が有利になる場合が多く、中高大と一貫した教育を受けられるというメリットがあります。

ゆうた

内部進学が可能であるとはいえ、付属校でも勉強は求められるため注意が必要です!

このように、進学校か付属校かによって学校の特徴が異なります。

お子さんの将来の目標や学習スタイルにあわせて志望校を選択することが大切です。また、進学実績や教育方針なども十分に調査し、総合的に判断しましょう。

3.共学・別学

ゆうた

共学と別学の選択は、お子さんの性格や学習環境の希望によって異なります!

共学は、男女が共に学ぶことで社会性を養えます実社会に近い環境で学べるのがメリットといえるでしょう。

一方、別学は同性だけの環境で集中して学習できる利点があります。異性の目を気にせずに友情を深められるのも魅力です。

お子さんの性格や学習環境などを考慮して選択しましょう。

4.自宅からの通いやすさ

志望校を選ぶ際には、自宅から学校までどのくらい時間がかかるのかを判断材料にしましょう。通学時間が長いと、主に以下の懸念点があります。

通学時間が長い懸念点
  • お子さんの体力的な負担が大きくなる
  • 学習時間の確保が難しくなる
  • 交通費がかさむ
ゆうた

一般的には、片道1時間以内が理想とされています!

ただし、中学校の魅力が大きい場合は、多少の通学時間の増加も検討の価値はあるでしょう通学路の安全性や、電車・バスの本数なども確認し、総合的に判断することが重要です。

5.進学実績

進学実績は、学校の教育力を示す重要な指標のひとつです。

志望校の卒業生がどのような大学に進学しているかを調べることで、その学校の教育レベルや特色を把握できるでしょう。

ただし、進学実績だけでなく、どのような進路指導や受験対策を行っているかも重要です。

また、お子さんの将来の目標にあわせて、特定の分野に強い学校を選ぶのもひとつの方法です。

ゆうた

たとえば、将来の夢がパイロットの場合、理数系の科目に強みを持っている学校を選んでみましょう

6.学費

私立中学校の学費は、家計に大きな影響を与えますその他にも、以下の費用が必要です。


中学受験後に必要な費用
  • 入学金
  • 授業料
  • 施設設備費

また、中学3年間だけでなく、高校まで視野に入れた長期的な計画が必要です。

ゆうた

奨学金制度や学費の減免制度なども確認しておくとよいでしょう!

なお、私立中学校の学費の捻出が難しい場合は、公立中高一貫校という選択肢もあります。学費は安く抑えられますが、入学難易度が高い傾向にあるため十分な受験勉強が必要です。

関連記事「【知らないと損】公立中高一貫校に向いている子の特徴5選!志望校に合格できる方法も紹介」では、公立中高一貫校を受験する際の注意点や私立校との違いを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

【知らないと損】公立中高一貫校に向いている子の特徴5選!志望校に合格できる方法も紹介 「公立中高一貫校に向いている子はどんな特徴があるの?」「合格するためにはいつから勉強を始めれば良いの?」「成績を上げて志望校の合格率を...

7.校風

校風は、お子さんの学校生活の質に大きく影響します。厳しい校則や伝統を重んじる学校もあれば、自由な校風の学校もあります。

学校説明会や見学会に参加して、実際の雰囲気を感じ取ることが大切です。

可能ならば、在校生や卒業生から校風について話を聞くのもよいでしょう。

ゆうた

お子さんの性格や価値観に合った校風を選ぶことがポイントです!

8.設備

学校の設備は、学習環境や学校生活の質を左右する重要な要素です。なお、学校の設備の例として、以下があげられます。


学校の設備例
  • さまざまな本が用意されている図書館
  • 最新のICT機器を使用した授業
  • トレーニング機器が充実した体育館
ゆうた

運動施設や文化施設の充実度は、お子さんの興味や才能を伸ばすうえでは重要なポイントです!

学校を見学する際には、教室や特別教室、体育館などの施設をチェックしましょう

9.授業のカリキュラム

学校によって、授業のカリキュラムに特徴があります。たとえば、英語教育に力を入れている学校や理数系に注力している学校などさまざまです。

ゆうた

カリキュラムは学校によって異なるため、お子さんの得意分野や将来の目標にあわせて選びましょう

また、少人数制や習熟度別クラス編成など、授業の形態にも注目する必要があります。学校説明会では、具体的な授業内容や進度についても確認しましょう。

10.部活動

部活動は、学習以外での成長の場として重要です。お子さんが興味を持っている部活動がある学校を選ぶことで、モチベーションアップにつながる可能性があります

ただし、学業とのバランスも考慮することが大切です。部活動に力を入れすぎて学業がおろそかになるケースも少なくないため、学校の方針をよく確認することをおすすめします。

このように、中学受験における志望校の選び方はさまざまです。そのため「自分の子どもにあった学校はどこだろう」と悩む親御さんも多いのではないでしょうか。

ゆうた

私の公式LINEでは、志望校選びを始めとした中学受験のノウハウを解説しています!

不定期ではありますが個別相談会も開催しているので、ぜひ以下のリンクから友達追加してみてください。

中学受験の志望校を決める際の3つの注意点

中学受験において志望校を決める際には、主に以下3つの注意点があります。

  1. 偏差値だけを重視しすぎない
  2. お子さんと相談して志望校を決める
  3. 戦略を練って併願校を選ぶ

これらに気を付けなければ、第一志望に合格できたとしてもお子さんが楽しい学校生活送れない恐れがあるので注意点を押さえておきましょう。

1.偏差値だけを重視しすぎない

ゆうた

志望校選びで偏差値は重要な指標ですが、それだけを重視しすぎるのは危険です!

偏差値が高いからといって、必ずしもお子さんに合う学校とは限りません。学校の雰囲気や教育方針など、総合的に判断することが大切です。

偏差値以外の要素も十分に検討し、バランスの取れた選択をすることが重要です。

2.お子さんと相談して志望校を決める

志望校選びは、親御さんの独断で決めるのではなく、お子さんと一緒に考えることが重要です。お子さんの意見や希望を聞き、共に学校見学に行くなど、話し合いながら決めていくプロセスが必要だからです。

ゆうた

ただし、お子さんの意見だけに頼るのも適切ではありません

親御さんの経験や知識を活かしつつ、お子さんの成長を長期的に見据えた選択をすることが重要です。お互いの意見を尊重し合い、最適な選択ができるよう努めましょう。

中学受験では、志望校を親御さんの独断で決めるなどのやっていはいけない行動があります。関連動画「【有料級】子どもが勝手に勉強やる気になる方法【中学受験でのNG行動】」では、避けるべき行動について解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

3.戦略を練って併願校を選ぶ

中学受験では、併願校の選び方も重要です。

表向きの志望校は、お子さんのモチベーションを高めるような「行きたい」と思える学校を選びましょう。一方で、実際の志望校は、現在の偏差値よりも5〜8程度高い、現実的な目標を設定することをおすすめします。

併願校の選び方
ゆうた

この戦略により、適度な緊張感を持ちつつ、お子さんの合格の可能性を高められるでしょう!

中学受験の志望校の決め方を知り第一志望合格を目指そう

中学受験における志望校選びは、お子さんの将来を左右する重要な決断です。偏差値や進学実績に目が行きがちですが、学校の特色や教育方針など、さまざまな視点から検討する必要があります。

ゆうた

また、早い段階から準備を始め、お子さんと共に考えながら決めていく過程も重要です!

志望校選びのさまざまな要素を理解し、戦略的に併願校を選ぶことで、第一志望校合格への道が開けるでしょう。

さらに、中学受験では志望校選びを始めとした情報収集が必要です。学習環境の整備や良好な親子関係を維持する方法など、情報が結果を左右するといっても過言ではありません。

ゆうた

私の公式LINEでは、中学受験の成功に向けた有益な情報や学習方法のノウハウを余すことなく発信しています!

過去問対策や科目ごとの攻略方法をまとめたスライドなどの特典を受け取れるので、友達追加してみてください。