「中学受験の面接対策をしたい」
「面接の質問と回答方法について知りたい」
「中学受験の面接で準備することが知りたい」
中学受験を希望するお子さんをお持ちの方は、面接対策に悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
対策しないまま面接を受けると、面接官の印象を悪くして試験結果に影響が出る恐れがあります。
そこで本記事では、以下のポイントについて解説します。
- 親子面接でよく聞かれる質問内容
- 質問の回答例
- 親子面接の対策方法
質問内容にはパターンがあるため、対策していれば面接はクリアできます!
本記事を読むことで、中学受験の面接対策についての悩みを解消する一助になるでしょう。
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中学受験で親子面接をする目的
中学受験で親子面接をする目的は以下のとおりです。
- 書類の情報に間違いがないか確認するため
- 受験者の親子がどのような人か確認するため
親子面接は受験者の人となりを確認するために実施されます。
面接の結果が試験の合否に影響することはほとんどありません。
試験の合否は学科試験でほとんど決まります!
しかし、面接で回答した内容次第では、面接官に悪い印象を与えることもあります。
面接官との受け答えで態度が悪く、後ろ向きな回答ばかりだと入学の意志を疑われるかもしれません。
いくら学科試験の成績がよくても学校に合わないと判断されると、不合格になる可能性もあります。
事前に対策して面接を問題なくクリアしましょう。
中学受験の面接形式は3つ
中学受験の面接形式は、主に以下の3つです。
- 個人面接
- グループ面接
- 親子面接
面接形式について詳しく解説します。
1.個人面接
個人面接は子ども1人で面接を受ける形式です。
お子さんだけで面接を受けるため、受け答えの練習が大事です!
面接官は1人または複数人で実施され、5分~20分ほどの間にさまざまな質問が行われます。
面接で見られるところは以下の項目です。
- 性格
- 態度
- 言葉づかい
- 生活習慣
- 服装
- 校風と合うかどうか
練習していないと面接の受け答えは難しいことがほとんどです。事前に対策して質問された内容に回答できるようにしておきましょう。
2.グループ面接
グループ面接は、受験生を何人かのグループに分けて面接を行う形式です。
グループ面接には以下の特徴があります。
- 受験生は5人ほどで面接を受ける
- 全員が回答するパターンと個別で回答するパターンがある
- 1人あたりに与えられる回答時間は少ない
面接官はグループ内の受験生に対して順番に質問します。
受験生全員に同じ質問をするパターンもあれば、個別に質問をするパターンもあります。
グループ面接では、ほかの受験者を意識せず自分の回答をしっかり伝えることが大事です!
複数の受験生がいるため、1人あたりに与えられる時間は限られます。少ない時間でも自分のことをアピールできるように対策しておきましょう。
3.親子面接
親子一緒に面接を受ける形式が親子面接です。
親子面接では、親御さんに向けた質問とお子さんに向けた質問それぞれに回答しなければいけません。
親子で意見が揃わないと面接官に不審に思われるため、事前に親子で打ち合わせておくことが重要です。
親子でしっかりコミュニケーションを取りましょう!
親子面接の時間は学校によって、15分~30分程度で実施されます。
親御さんも面接に関われるため、お子さんをフォローしながら回答しましょう。
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中学受験の親子面接でよく聞かれる10の質問と解答例
中学受験の親子面接でよく聞かれる質問は以下の10個です。
- 受験理由はなんですか?
- 受験を決めたのは誰ですか?
- 子どもの教育方針は?
- 子どもに将来どうなって欲しいですか?
- 通学経路と通学にかかる時間は?
- 入学後の抱負はなんですか?
- 親子でどんな会話をしていますか?
- 子どもの長所と短所はなんですか?
- 小学校ではどのような生活をしていましたか?
- 筆記試験はどうでしたか?
質問内容について、それぞれ詳しく解説します。
1.受験理由はなんですか?
受験生と親御さんがどのように考えて志望校に受験したのかという質問です。
面接官は志望校の校風や方針に合っているのかを判断しています。
- 御校のHPに書かれた◯◯という教育方針に共感し志望しました。
- 県大会で優勝するほどの強豪である御校の野球部に、小学校で培った経験を活かして貢献したいです。
受験理由は回答できないと、志望校のことを理解していないと見られるかもしれません。
事前に志望校を調べておき、明確な志望理由を答えられるよう準備しておくとよいでしょう。
2.受験を決めたのは誰ですか?
誰が志望校に受験したいと決めたのか確認するための質問です。
子どもが無理やり受験させられていないか、家族の総意があるかなどをチェックされます。
質問に回答するときは、以下のように前向きさをアピールできるとよいでしょう。
- 子どもが決めた場合:進路を自分で決めた自律性をアピール
- 保護者の推薦:家族の総意があるものとする仲のよさをアピール
回答の注意点は、家族の話になったときに普段の態度が見えやすいことです。
親御さんがお子さんの話をするとき、「高圧的な態度が見える」「ほかの兄弟と同じ進路にした」という内容があると、仲の良さや進路の決め方に疑問を持たれます。
普段から親子で良好なコミュニケーションを取っていれば、面接でも自然に話せます。
面接官の印象が悪くならないよう、家族の会話には気をつけましょう。
3.子どもの教育方針は?
書類をもとに子どもの教育方針について確認する質問です。
学校側は親御さんがどのように教育されてきたのか、教育の結果子どもがどのように育ってきたのかなどを知りたいと考えています。
提出書類に教育方針を書いている場合は、方向性の違いが出ないように質問された内容に答えましょう。
親御さんが考えている教育方針をそのまま伝えれば問題ありません
加えて、学校によっては教育方針の一環で、おこづかいについて質問をされることもあります。
- 月のおこづかいの金額
- お手伝いしたときにおこづかいを渡しているか
金銭的なルールも事前に整理しておき、すぐに回答できるようにしておきましょう。
4.子どもに将来どうなってほしいですか?
子どもの将来を見据えて、親御さんがどのように考えているかを確認する質問です。
面接官は親御さんが考えている教育方針に、志望校の教育方針と一致しているのかなどを確認します。
子どもの将来のために家庭でどのようなことを行っているのか、具体的に回答できると面接官にアピールできます。
- 息子には将来は◯◯のように育ってほしい
- ◯◯のために毎日~~をしてあげている
ただし、表現によって親御さんが子どもをコントロールしすぎていると思われるため注意が必要です。
子どもの意志を尊重した教育方針を伝えられるように回答しましょう。
5.通学経路と通学にかかる時間は?
学校までの通学経路と通学にかかる時間を問われます。
質問の意図は、「子どもが問題なく通える範囲なのか」「通学路について心配な点がないのか」を確認するためです。
通学経路や通学時間の回答例は以下のとおりです。
- 自宅から最寄り駅である◯◯駅まで徒歩◯分かかります
- ◯◯線に乗って、貴校の最寄りである〇〇駅に到着します
- ◯◯駅から徒歩◯分で貴校に到着します
自宅から志望校までの経路を順番に回答できれば問題ありません。
子どもの行動を心配していることを伝えられるため、通学経路や時間は事前に把握しておきましょう。
6.入学後の抱負はなんですか?
子どもが志望校に入学したあと、どのようなことがしたいか抱負を問われます。
- どの科目に力をいれたいのか
- 所属したい部活動は何か
入学後に何をしたいか明確になっていると、志望校に合格したいという意欲が伝わりやすくなります。
得意な数学を伸ばしたい、サッカー部に入ってレギュラーになりたいなど具体的な内容を回答できるとよいでしょう。
お子さんの意見を反映して、入学後の抱負を回答しましょう!
ただし、複数の学校に併願している場合は、それぞれの志望校ごとに入学後の抱負や意気込みを用意しなければいけません。
間違って面接中の志望校と関係ないことを伝えてしまうと、マイナスイメージにつながります。
回答する内容を間違えないように、事前準備をしておきましょう。
7.家族について教えてもらえますか?
主に受験者親子の家族構成について質問されます。
質問内容は「あなたは何人家族ですか」のように、家族構成を聞かれることが多いです。
面接官には「父、母、兄、妹、私の5人です」のように具体的に答えましょう。
「5人です」など人数だけ回答すると家族構成が伝わりきらず、面接官への印象はよくなりません。
家族について質問が続く可能性もあるため、家族構成を正確に伝えられるとその後の面接もスムーズに進みます。
8.子どもの長所と短所はなんですか?
親御さんが客観的に見た子どもの長所や短所について回答する質問です。
長所、短所は結論を先に伝えながら、小学生のときに得た具体的なエピソードを入れられると効果的でしょう。
長所は運動神経の良さです。
小学校の運動会では、クラス対抗リレーに選ばれて優勝することができました。
短所は忘れ物が多いことです。
忘れ物をしないように、前日に学校の準備を済ませるように改善しています。
短所を伝えるときのポイントは、改善に向かっていることを示すなど前向きに伝えることです。
対策をしていることがわかれば、面接官の印象も悪くならないでしょう。
9.小学校ではどのような生活をしていましたか?
面接官から小学校生活をどのように過ごしていたのか聞かれる場合があります。
質問で聞かれる内容は、以下のような項目です。
- 友達や先生との関係
- 授業態度
- クラブ活動に参加していたか
- ボランティアなど学外の活動
小学校生活については、実際に体験した子どもの方に質問されることが多いです。
面接官への回答には経験した内容だけでなく、経験したことから何を学んだのか、経験をどのように活かすかなど前向きな内容を答えられるとよいでしょう。
子どもとの会話から学校生活について整理しておき、生活から得たことを話せるように用意しておくことが重要です。
10.筆記試験はどうでしたか?
筆記試験について質問を受けた時は、試験についてどのように取り組んだのか前向きに回答できると印象がよくなります。
筆記試験は問題を解くことに集中するため、試験問題を解けたかどうかを答えてしまうことも多いでしょう。
試験の感想だけを伝えると、結果次第では「あまりうまくいかなかった」などネガティブなことを伝えるかもしれません。
試験中は問題を解くのに必死で、ほかのことを考えている余裕はありません。
そのため、「筆記試験はどうでしたか?」といった質問に対して、「◯◯のように考えて試験に取り組みました」のように具体的な回答をすることが大切です。
普段の小学校生活の中から前向きな回答が引き出せるようにコミュニケーションを取っておきましょう。
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中学受験の面接対策で親ができること3つ
中学受験の面接対策で親ができることは次の3つです。
- 志望校見学に行く
- 子どもと良好な親子関係を築く
- 塾や学校の先生と積極的にコンタクトをとる
面接対策について、順番に解説します!
1.志望校見学に一緒に行く
子どもと一緒に志望校見学に行くと、子どもの中学受験に対するモチベーションを大きく向上させられます。
- 学校に通う自分をイメージできる
- 志望校の環境を見ることで行きたい想いが強くなる
実際に志望校の雰囲気を体験することで、合格したいという強い気持ちを引き出せます。
内側から強い気持ちが生まれると意識も変わるため、受験勉強に向かう時間が多くなるのです。
塾や学校は勉強を教えることで手一杯であるため、志望校を考える時間はあまり用意されていません。
親御さんが主体的に子どもを志望校に連れて行くことで、進路について本気で考えられるようになります。
子どもの志望校への想いが弱いと感じられたら、志望校見学にいくことがおすすめです。
2.子どもと良好な親子関係を築く
中学受験の面接を乗り越えるためには、お子さんと良好な親子関係を築くことが重要です。
面接で家族構成や関係性を評価する質問があるため、お子さんとの関係性がよくないと対策できません。
良好な親子関係を築くために、以下7つの習慣を意識しましょう。
- 傾聴する
- 支援する
- 励ます
- 尊敬する
- 信頼する
- 受容する
- 意見の違いを交渉する
特にお子さんの意見を傾聴する姿勢が大切です。
お子さんの意見に耳を傾けていないと思われると、信頼関係の構築が難しくなります。
加えて、脅したり目先の利益で釣るなどの行動は、親子関係が悪くなる原因につながるためしないようにしてください。
良好な親子関係を築くことで面接対策しやすくなり、面接官の質問に迷いなく答えられるようになります。
3.塾や学校の先生と積極的にコンタクトを取る
良質な受験情報を得るため、塾や学校の先生とは積極的にコンタクトを取りましょう。
中学試験は情報戦と言われるほど、さまざまな情報が大切になります。
情報には受験についてだけではなく、お子さんの正確な現状把握も含まれます。
お子さんについての情報を塾や学校の先生と積極的に情報共有できると、明確なゴール設定とゴールに向かうための行動がわかるのです。
また、親から先生にコンタクトを取ることで、自身の子どもの指導に対する優先度を上げられることも大きなメリット。
子どもの学力向上を望める環境を作りだせるため、ぜひ取り入れてみてください。
中学受験は親子で面接対策をしておこう
中学受験で親子面接が実施される学校を志望するなら、面接対策が必要です。
質問内容は基本的なことでも、親御さんとお子さんの意見が一致しないと面接官によい印象を与えることはできません。
良好な親子関係を築くことが中学受験成功への近道です!
とはいえ、面接対策を誰に相談したらよいか迷っている方はいるのではないでしょうか。
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