「6年生はどんなスケジュールで受験対策をしたらよいの?」
「中学受験のためのスケジュール管理の方法を知りたい!」
「スケジュール以外にも注意すべきことはある?」
6年生は、中学受験において重要な学年です。
入試まで1年を切っているため、学習の進め方次第で合否が分かれるといっても過言ではありません!
とはいえ、どのようにスケジュールを立てればよいのかイメージが湧きませんよね。
この記事では、中学受験を控えた6年生がいる親御さんに向けて、以下のような内容を解説します。
- スケジュールを立てるコツ
- 効率的にスケジュールをこなすコツ
- 学習で意識したいポイント
- 親御さんができること
最後まで読むことで、学習方針が明確になり、第一志望に合格しやすくなります。ぜひご一読ください。
なお、YouTubeでは、親御さんとの対談でお子さんがどのような成果をだしたのかを解説しています。国語の偏差値がたった2ヶ月で14伸び、志望校に合格した実績について知りたい方は、あわせてチェックしてみてください!
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中学受験するなら知っておきたい勉強時間の目安
中学受験対策のためのスケジュールを立てる際に、どの程度勉強時間を確保すればいいか気になる親御さんは多いでしょう。
中学受験を目指す6年生は、1日3~5時間の勉強時間を確保していることがほとんどです。そのため、スケジュールを立てる際には、3時間以上を確保できるようにしましょう。
とはいえ、長い学習時間が「ただ机に向かっているだけ」とならないように、対策する必要があります。学習している内容が知識となるよう、何のために勉強しているかを意識することが大切です。
「20~21時まで勉強すること」などと、机に向かうことが目的となっていないか確認してあげてください。
中学受験における6年生の勉強スケジュールを立てるコツ7選
6年生の勉強スケジュールを立てる際には、以下7つのコツを押さえましょう。
- 紙のスケジュール表を作成する
- スケジュールに宿題を組み込まない
- 学習の目標を設定する
- 目標とのギャップを理解する
- 勉強時間に余裕を持たせる
- 夏休み中に過去問に取り組む
- 睡眠時間はしっかりと確保する
「こんなコツ知らなかった」と当てはまるものがひとつでもある親御さんは必見です。
なお、スケジュールの組み立て方や管理方法については、YouTubeの動画「【99%の親が知らない】中学受験のスケジュール管理ノウハウ20選【完全保存版】」でも紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
1.紙のスケジュール表を作成する
スケジューリングを行う際は、パソコンではなく、紙に書き出すのがおすすめです。
ハーバード大学の研究によると、目標や計画を紙に書いた人は、そうでない人に比べて成果が10倍変わったという研究結果が出ています。
つまり、紙でスケジュール表を作ると、成績向上や志望校合格などの目標を叶えられる可能性が高いということです!
その他にも、紙でのスケジュール表作成には、以下のようなメリットがあります。
- 勉強効率がよくなる
- サボってしまうのを防げる
- 合格する可能性を上げられる
中学受験において嬉しい効果を期待できるので、スケジュール表を作る際にはぜひ紙に書き出してみてください。
2.スケジュールに宿題を組み込まない
学校や塾から出された宿題は、スケジュールのなかに入れてはいけません!
志望校に合格するためには、宿題よりも優先すべき勉強があるためです。
たとえば、以下のとおりです。
- 苦手を克服するための勉強
- 志望校の過去問対策
- 学校や塾の授業の振り返り
なお、宿題をスケジュールに入れると、宿題が終わった時点でお子さんが満足してしまう傾向にあります。結果、成績を伸ばすための学習を行えない可能性があるのです。
3.学習の目標を設定する
学習のスケジュールを立てる際には、目標を設定しなければなりません。具体的には、以下のように「どの科目で何点を取るか」を決めましょう。
- 5月4日の模試で国語は70点取る
- 8月24日の模試で算数は80点を取る
- 9月中に過去問を解いて、理科・社会で70点を取る
日付けまで明確にすることが大切です。
なお、目標を立てる際には、お子さんのレベルにあったものを設定しましょう。「模試で100点を取る」といった高すぎる目標は達成が難しく、モチベーションを維持しにくいためです。
加えて、親御さんが一方的に決めるのではなく、お子さんと相談して決めることをおすすめします!
4.目標とのギャップを理解する
学習の目標を設定したら、現在のお子さんのレベルではどのくらいギャップがあるのかを理解しましょう。
たとえば「来月の模試で国語は80点を取る」という目標を設定したとします。お子さんの現在の実力が50点だとすると、30点のギャップがあることがわかります。
そのため、この30点を埋めるためにどんな学習が必要なのかを分析しなければなりません。具体的には、以下のように「どの問題を何問正解するか」を考えましょう。
- 漢字問題で満点を取る:10点
- 読解問題の正解率を上げる:10点×2問(大問2問分)
ざっくりとした分析ですが、模試や過去問などの問題を見ながら、必要な学習を割り出します!
5.勉強時間に余裕を持たせる
カツカツな時間設定をしてしまうと、継続が難しくなる恐れがあります。そのため、余裕を持ってスケジュールを立てましょう。
たとえば、ドリルや問題集をする場合は、解くだけでなく採点や見直しなどの時間を含めます!
そのうえで、さらに時間に余裕を持たせることが大切です。
具体的には、お子さんに「この問題集を10ページするにはどのくらいかかりそう?」と聞きます。その後、かえってきた回答を元に、スケジュールを立てていきましょう。
6.夏休み中に過去問に取り組む
過去問対策をする際は、できるだけ夏休み中に行いましょう。
「習っていない内容も多いのに過去問を解く意味はあるの?」と感じる方がいるかもしれません。しかし、早い段階から取り組むことで、志望校でどんな問題が出るのかを理解できます。
さらに、以下の図のように、自分の苦手を把握したり試験に出やすい分野に絞って力を入れられたりします。
つまり、夏の間に過去問に取り組めば、秋以降の学習効率が上がるということです!
夏休み中の勉強スケジュールを組み立てる際は、ぜひ過去問対策を行う時間を設けてみてください。
過去問対策を効率的に進めたいと考えている親御さんは、関連記事「【超有益】中学受験の過去問対策はいつから?夏からすべき理由や効果を発揮するポイントも解説」がおすすめです。具体的なポイントを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
7.睡眠時間はしっかりと確保する
「6年生で受験までの時間が短いから」と、お子さんの睡眠時間を削るのはNGです。集中力が低下したり、体調を崩したりする恐れがあります。
私たち大人でも、睡眠不足になると仕事や家事などのパフォーマンスは下がってしまいます!
8時間程度の睡眠時間は確保したうえで、学習のスケジュールを立てましょう。
なお、睡眠不足は、中学受験が失敗する要因でもあります。
その他の注意したい内容については、関連記事「【親御さん必見】中学受験に落ちる人の特徴10選!成功するための親のサポートを解説」にて紹介しているので、ぜひご一読ください。
中学受験で忙しい6年生が勉強スケジュールを効率的にこなすコツ3選
日頃から忙しく過ごしている6年生は、スケジュールをこなすために以下のような工夫をすることをおすすめします。
- すきま時間を活用する
- 時間を意識して勉強する
- 解法を親御さんに説明することで復習の手間を省く
中学受験を成功させるために、効率的なスケジュールのこなし方を身につけましょう。
1.すきま時間を活用する
勉強時間の確保が難しいお子さんは、すきま時間を活用してみてください。たとえば、塾の送迎の待ち時間や、授業の始まるまでの時間などを使うことで、勉強時間を確保できます。
気付いたときに勉強できるように、以下のように持ち運びやすくしておきましょう。
- 小さめのノートに覚えたいことをまとめておく
- 単語帳に苦手な英単語を書いておく
- テキストや問題集を縮小コピーしておく
なお、すきま時間で学習する際は「漢字」や「英単語」の暗記にあてるのが効果的です。
繰り返し学習することで、効率的に知識が身につきます。
まとめて学習時間を確保できない際には、ぜひ実践してみてください。
2.時間を意識して勉強する
ただ机に向かうことが目的とならないように、勉強しているあいだは「時間配分」を意識しましょう。「〇〇ページまでを15分間で終わらせよう」などと、勉強する時間を決めておくことでモチベーションが高まり時間が過ぎ去っていくことを防げます。
中学受験では、入試問題を解く際の時間配分は非常に重要です。
日頃から「この問題は3分で解こう」などと意識することで、本番で短時間で解けるようになるでしょう。スケジュールをただこなすことが目的とならないよう、時間をチェックしながら勉強することを心がけてください。
3.解法を親御さんに説明することで復習の手間を省く
効率的に勉強するためには、一度学んだことは忘れないようにすることが大切です。
エビングハウスの忘却曲線によると、初めて覚えたことは1日後には74%も忘れてしまうことが明らかにされています。
そのため、受験間際になってから再度の復習の手間を省けるよう、脳に記憶を定着させておきましょう。具体的には、お子さんに解法を説明してもらうのが効果的です。
解き方をだれかに伝えることで、しっかり脳に知識として蓄えられます。「この問題はどうやって解いたの?」などと聞いて、お子さんがスムーズに説明できるか、間違った解釈をしていないかを確認してあげてください。
中学受験における6年生の勉強スケジュールの立て方3ステップ
6年生の勉強スケジュールを組み立てる際は、主に以下3つのステップを踏みましょう。
- 1週間のスケジュールを立てる
- 毎日のスケジュールを立てる
- 計画通りにできたかを振り返る
各ステップの注意点やコツなどを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.1週間のスケジュールを立てる
まずは、紙のウィークリーシートを活用して、1週間のスケジュールを立てましょう。主に、以下の6ステップで進めていきます。
- 直近の目標点数を書く
- 今週やるべきことを書く
- 日付をかく
- すでに埋まっている学校や塾、習い事などの時間を埋める
- 空いている時間に重要でやるべきことを書き入れる
- 余ったところに学校や塾の宿題を書き入れる
1週間のスケジュールを立てる際には、叶えたい未来に向かって予定を埋めていく必要があります。
お子さん自身が「模試で点数を伸ばすにはこの勉強が必要だ」「偏差値を上げるためにこの宿題をしよう」などと、勉強する目的を理解しなければなりません!
2.毎日のスケジュールを立てる
1週間のスケジュール表ができたら、1日のやることリストを作成しましょう。
毎日のスケジュールを立てることで、時間の使い方を1日単位で管理できます!
1日のやることリストは、主に以下の手順で進めていきます。
- 「今日やるべきこと」を紙に書き出す
- いまの目標や達成のために必要な行動を自問自答する
- 優先順位を「ABC」でつける
- 勉強にかかる時間を書き足す
- Aのタスクから先にスケジュールを書き出す
なお、勉強を始める前や前日の夜に、スケジュールを立てることをおすすめします。直近に行うことで、モチベーションが高まった状態で学習に取り組めるでしょう。
3.計画通りにできたかを振り返る
1週間や毎日のスケジュールを立てたら「計画通りすすめられたか」を1日の終わりに振り返りましょう。
具体的には、スケジュール表に実際の勉強時間を書き入れます。これにより、組み立てた計画と実行した内容が一致したかを確認できます。
なお、計画通りに進めていれば、スケジュール表にスタンプやシールを活用するのがおすすめです!
目標達成が可視化されるため、お子さんのモチベーションを上げられます。
ここまで紹介した内容をもとに、学習のスケジュールを組み立ててみてください。
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スケジュール以外にも!6年生が中学受験で意識したいポイント5選
中学受験を成功に導くためには、スケジュール以外にも意識したいポイントがあります。主に、以下の5点です。
- 試験に出やすい分野を優先して対策する
- 「わかったつもり」を放置しない
- 受験勉強に集中できる環境を作る
- 塾や学校の先生とコンタクトを取る
- 良好な親子関係を維持する
スケジュールを立てても、勉強のやり方が間違っていては効果が薄くなります!
ぜひチェックしてみてください。
1.試験に出やすい分野を優先して対策する
6年生が中学受験対策をする際は、試験に出やすい分野を優先しましょう。
志望校の試験に出ない分野をいくら対策しても、得点にならなければ合格は難しいです。そのため、出題傾向を確認してから学習を進めます。
さらに、以下の図のような試験に出やすい分野とお子さんの得意分野が重なる部分は、学習のモチベーションを保てます。
志望校の出題傾向を分析して、そのなかにお子さんの得意分野がないかを確認しましょう!
2.「わかったつもり」を放置しない
学校や塾で習った内容を「わかったつもり」になっているお子さんは多いものです。この状態を放置していては、志望校の合格は難しいでしょう。
中学受験を突破するには、以下の図のように知識を定着させなければなりません。
「点になる」の状態まで持っていくことで、模試や入試で実力を発揮できるレベルの学力になります!
知識を定着させるためには、問題を解いた際に、お子さんにその答えとあわせて解法の説明を求めましょう。答えがあっていても、説明ができていなければ再度チャレンジすることが重要です。
3.受験勉強に集中できる環境を作る
志望校に合格するためには、受験勉強に集中できる環境を作る必要があります。
環境を整えれば、お子さんが自主的に学習しやすくなります!
具体的には、以下のことを行いましょう。
- 1時間でゲームの電源が切れるようにする
- 子どもの部屋にマンガやスマホを置かない
- 毎日決まった時間にテレビを消す
- 休日の学習には図書館や塾の自習室を利用する
- 子どもが勉強している時間に大人も勉強や仕事をする
どうしたら子どもが自然と机に向かってくれるかを考えて、行動に起こします。自主的に学習してくれれば、親御さんが「勉強しなさい」と叱る必要もないでしょう。
4.塾や学校の先生とコンタクトを取る
中学受験では、お子さんの学習レベルを正確に把握することが大切です。そのために、塾や学校の先生との積極的なコンタクトを意識しましょう。
主に「どのくらいの学力なのか」「志望校合格のためにはどのくらい学力を伸ばさないといけないのか」などを質問します!
さらに、コンタクトを取ることで、塾や学校の先生がお子さんを気にかけてくれる可能性が高くなります。結果、手厚い指導を受けられたり、精神面でサポートしてもらえたりすることが期待できるでしょう。
5.良好な親子関係を維持する
中学受験では、親子関係が重要なカギです。親御さんの言動次第で、お子さんも学習意欲は左右されます。
たとえば、お子さんが常に叱られている状況では、勉強には集中できません。「なんで怒られているんだろう」「叱られるくらいなら受験なんか辞めたい」と感じてしまえば、学習から逃げるようになってしまいます。
良好な親子関係を維持するためには、以下の習慣を意識してみてください。
- 傾聴する
- 支援する
- 励ます
- 尊敬する
- 信頼する
- 受容する
- 意見の違いを交渉する
6年生という中学受験のラストスパートだからこそ、親御さんの言動が重要になります!
なお、関連動画「受験勉強に失敗する親がやっていないことTOP5」では、親御さんが注意したい言動についても触れています。「第一志望の中学校に行って欲しい」と考えている方は、ぜひ視聴してみてください。
6年生が中学受験のスケジュールをこなせるように親御さんができる3つのこと
中学受験を成功させるには、以下のような親御さんのサポートが欠かせません。
- 生活リズムを整える
- 栄養バランスの取れた食事を意識する
- モチベーションがあがるグッズを用意する
6年生のお子さんが、スケジュールを無理なくこなせるよう取り組んでみてください。
1.生活リズムを整える
スケジュールを予定通り遂行するために、生活リズムを整えておきましょう。
とくに、週末や長期休暇は「翌日が休みだから」と夜更かしすることでリズムが乱れてしまうことがあるかもしれません。翌日朝寝坊したり、眠気から集中できなかったりなど、勉強への支障がでる可能性があります。
そのため、起きる時間や寝る時間などを管理してあげてください。子どもだけでは時間通りに行動するのは難しいので、親御さんが「今日はここまでにしようね」などと、声をかけてあげましょう。毎日スケジュールをこなすためにも、生活リズムを整えることが大切です。
2.栄養バランスの取れた食事を意識する
食事内容に偏りがないように、配慮してあげてください。栄養バランスのよい食事は、免疫力アップにつながるからです。たとえば、以下のような食材は免疫力に効果的だといわれています。
- きのこ類(エリンギやマイタケなど)
- 根菜類(レンコンやごぼうなど)
- 発酵食品(納豆や味噌など)
積極的に摂取して、毎日のスケジュールをこなせるようにしましょう。受験期は冬で、体調を壊しやすくなる時期です。
日頃から免疫をあげておくことで、ウイルスなどに勝てる体づくりをしておきましょう。
3.モチベーションがあがるグッズを用意する
お子さんがスケジュールをこなすことが「楽しみ」となるよう、お気に入りのグッズを用意してあげることをおすすめします。たとえば、その日にすべきことをクリアできたら、スケジュール表にスタンプを押せるようにしておくなどです。
実際に私の生徒は「お気に入りのスタンプ」がモチベーションアップのきっかけになり、自ら勉強できるようになった子がいますよ!
スタンプのほかに、好きなキャラクターのシールを貼るなどでもいいでしょう。子どものやる気をだすために効果的な方法なので、ぜひ試してみてください。
中学受験を成功させるために6年生はスケジュールを重視しよう
中学受験を成功させるには、スケジュールを立てる必要があります。6年生の場合、夏の時点で過去問対策をするのが重要なポイントです。
なお、スケジュールを立てるだけでなく、試験の頻出分野を学習したり、知識を定着させたりすることも意識してみてください!
とはいえ「学習の進め方に不安が残る」「このままの勉強をさせていてよいのか」など、不安を感じている親御さんは多いのではないでしょうか。
私の公式LINEでは、スケジュールを立て方はもちろん、お子さんにあった学習方法を発信しています。いまなら過去問対策や科目ごとの攻略方法をまとめたスライドなどの特典を受け取れるので、ぜひ友だち追加してみてください。