「小学生が通信教育を受けて成績を上げられる?」
「小学生におすすめの通信教育が知りたい」
「通信教育教材を選ぶときのポイントは?」
小学生に通信教育は不要といった意見を耳にした親御さんも多いでしょう。確かに、小学校の授業についていけるなら追加で学習する必要はないとの考え方もあります。
しかし、中学受験を考えているご家庭の場合、必ずしも不要とは言い切れません。
お子さんの性格によっては、集団塾よりも通信教育の方が向いている可能性があるためです。
この記事では、通信教育を受けるべきか悩んでいる親御さんに向けて以下の内容を解説しています。
- 小学生で通信教育が向いている子の特徴
- 利用する際の注意点
- 講座を選ぶときのポイント
中学受験対策におすすめの講座も紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

通信教育で成績を上げるには、お子さんの主体性を引き出す必要があります。私の個別指導では、勉強に対する意欲がわかないお子さんが主体的に勉強するようになった実績があります。
詳しくは対談動画「【生徒実績】子どものやる気ない親もイライラの状態から主体的に勉強するように!」をご覧ください。
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小学生に通信教育が不要とは言い切れない

「小学生に通信教育が不要」という意見を耳にした親御さんも多いと思います。しかし、小学生に通信教育が必要かは一概には判断できません。
お子さんによって向き不向きがあるためです。
通信教育は毎月届く教材を使い、自分で学習していく勉強方法です。すでに学習習慣が身についていて、わからない点を自分で調べられるお子さんであれば効率よく勉強できます。
しかし、通信教育には勉強に対する強制力がありません。そのため、自主的に勉強する習慣がなければ続かない可能性が高いです。
お子さんの特性によって、最適な学習方法は異なります。たとえば、周囲の様子が気になるお子さんであれば、自宅でひとりで学習する方が勉強に集中できます。反対に、ひとりでは集中できないお子さんの場合は集団塾で友だちと学ぶ方がよいでしょう。
通信教育で成績が上がるかは、学習スタイルが合っているかに左右されます。お子さんの性格や勉強に対する向き合い方を考慮して、利用を検討するのがおすすめです。
小学生に通信教育は本当に不要?向いている子や家庭の特徴4選

通信教育はお子さんの特性や家庭状況によって、向き不向きがあります。具体的な特徴として、次の4点が挙げられます。
- 自分のペースで学習できる子
- ほかの習い事との両立を目指している子
- 通塾のサポートが難しい家庭
- 受験対策費用を抑えたい家庭
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 自分のペースで学習できる子
通信教育は自分で進捗を管理しながら学習を進めていくのが特徴です。実力に合わせてメリハリをつけられるため、自分のペースで学習できる子は効率よく勉強を進められます。
録画されている講義を受講するか、自分でテキストを読み進める形態が多いです。
そのため、わからない部分があれば該当箇所を繰り返し勉強することで理解を深められます。得意分野は一度聞き流すだけで先に進めるといった対応も可能です。
一方で、対面式の授業は一度の説明で理解できなくても先に進んでしまいます。前提となる単元の理解が不十分のままだと、つまづきやすくなるかもしれません。
2. ほかの習い事との両立を目指している子
通信教育では、塾のように学習の曜日や時間が指定されていません。具体的な受講日時はお子さんの都合に合わせて決められます。
計画の目安となる授業スケジュールが配布されるだけです。
たとえば、別の習い事の曜日と被らないように学習時間を確保する、家族の用事が入ったから明日に振り替えるといった対応が可能です。一方で塾に通う場合は、基本的に授業の予定を踏まえて行動する必要があります。
通信教育で勉強をカバーできるのであれば、無理に習い事を諦める必要もありません。勉強だけでなく、習い事も頑張るお子さんに向いている学習方法です。
3. 通塾のサポートが難しい家庭
6年生になると授業の終わる時間が遅くなることも多くなります。
親御さんの迎えが必要になる場面も増えるでしょう。
通信教育であれば自宅で学習できるため、送迎の負担を軽減できます。両親が仕事で夜遅くなる家庭におすすめです。
また、通信教育はインターネットに接続できれば学習場所を自由に選べます。通塾にかかっていた時間を圧縮し、勉強に充てられる時間を増やせるメリットもあります。
4. 受験対策費用を抑えたい家庭
通信教育は毎月決まった教材が送られてくるシステムで、費用も大きくは変動しません。相場としては月額2~3万円程度で、1万円以下の教材もあります。
一方、塾の月額は概ね5万円程度で、学年が上がるにつれて高くなる傾向にあります。
夏期講習や冬期講習、定期テスト代など追加費用も必要です。
そのため、受験対策に費用はかけられないものの、完全な独学では難しいと感じている家庭におすすめです。ただし、志望校対策や弱点分析など、親御さんのサポートを必要とする場面が多い点に注意しましょう。
小学生が通信教育を利用する際の4つの注意点
通信教育を利用する場合、次の4つの注意点を意識しましょう。
- わからない点を解消しにくい
- 高い自己管理能力を求められる
- 競争意識を持ちにくい
- 受験情報を入手しづらい
通信教育は自分で学習を進めるため、効果を上げるためにはスケジュール管理が最重要です。関連動画「【99%の親が知らない】中学受験のスケジュール管理ノウハウ20選【完全保存版】」で詳しく解説しているため、ぜひご覧ください。
1. わからない点を解消しにくい
塾や家庭教師を利用する場合、授業でわからない点を講師にすぐに質問できます。しかし、通信教育の場合はその場で質問して解決することが難しいです。わからない点を放置すると苦手科目になるかもしれません。
小学校の学習内容は、積み重ねを前提としています。つまづいた時点で解消しておかないと、その先の単元を勉強しても理解できません。
たとえば、旅人算や流水算を理解するには速さの基本を理解しておく必要があります。

お子さんの疑問を即座に解消するためには、親御さんが教えてあげる必要があります。ただし、中学受験の問題は大人でも悩む問題が多いため、時間を十分に確保できない場合は注意が必要です。
なお、私のオンライン塾では、LINEを使っての質疑応答が親御さんからもお子さんからも好評を得ています。関連記事「【受講者の声】3ヶ月で算数偏差値12アップ!5つの子どもの変化や取り組んだことも解説」にて、お子さんの変化についてを紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

2. 高い自己管理能力を求められる
通信教育には塾のような勉強に対する強制力がありません。そのため、お子さんが主体的に学習を進める必要があります。
スケジュール通りに勉強を進める高い自己管理能力が求められます。
前もって決めた計画通りに物事を実行していくのは大人でも難しいです。「今日は疲れているから」「昨日いつもより頑張ったから」など、やらない理由を探してしまうためです。
また、体調不良などやむを得ない理由でスケジュールに遅れが発生することもあるでしょう。スケジュールの修正は難しく、小学生のお子さんだけで判断するには限界があります。
塾のように、宿題の提出状況や定期テストの結果をもとにフォローしてくれる講師はいません。通信教育を利用する場合は、親御さんのフォローが不可欠です。
関連記事「【ダウンロード可】中学受験の勉強スケジュールを管理するコツ5選!注意点を解説」では、スケジュールの管理の方法を徹底解説しています。あわせてご覧ください。

3. 競争意識を持ちにくい
通信教育には自分のペースで周囲を気にせずに学習を進められる利点があります。その反面、競争意識が芽生えにくいと言われています。
競争意識は勉強に対するモチベーションのひとつです。
塾に通っている子どもは、成績でクラス分けされたり席順を決められたりと、周囲と競争する環境に身を置いています。同じ目標に向けて切磋琢磨する友だちやライバルがいることで、向上心の芽生えが期待できるでしょう。

一方で、通信教育は周囲に友だちがいない環境でコツコツ学習するスタイルです。劣等感を抱きやすかったり、周囲の音が気になったりするお子さんに向いています。競争意識が学習のモチベーションにつながりやすいお子さんの場合、継続が難しいかもしれません。
4. 受験情報を入手しづらい
中学受験を成功させるためには、お子さんの基礎学力を充実させるだけでは足りません。志望校の出題パターンの把握や併願校の選別など、戦略的に進めていく必要があります。
戦略を練るためには確かな情報が必要です。
進学塾は常に最新の受験情報を仕入れています。お子さんの実力と志望校を照らし合わせ、講師と相談しながら客観的に戦略を立てられるでしょう。しかし、通信教育で中学受験を成功させるためには、親御さんがこの役割を担う必要があります。
とはいえ、はじめての中学受験で、何から手を付ければよいかわからない親御さんも多いでしょう。私の公式LINEでは、中学受験対策に役立つ電子書籍を無料で配布しています。
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小学生の通信教育講座を選ぶときのポイント3選

通信教育講座を選ぶときは、次の3点に着目しましょう。
- 教材がお子さんに合っているか
- サポートが充実しているか
- 学習内容が志望校に対応しているか
順番に解説します。
1. 教材がお子さんに合っているか
通信教育の教材には紙とデジタルの2種類があり、受講形態もライブ型やオンデマンド型などさまざまです。お子さんが主体的に学習しやすいタイプの教材を選択しましょう。
お子さんの性格によって向いている学習方法が異なるためです。
また、通信教育は塾のように気軽にわからない点を講師に質問できません。お子さんの実力と教材が見合っていない場合、挫折する可能性があります。お子さんの理解度に合わせてコース変更するなど、着実なステップアップを心がけましょう。
2. サポートが充実しているか
サポート体制が構築されている通信教育を選べば、親御さんの負担を軽減できます。
教材によってはサポートが用意されていない場合もあるので見極めが必要です。
はじめての中学受験の場合、お子さんだけでなく親御さんも緊張や不安を感じる場面が多いでしょう。サポートが充実していれば学習方針の相談や受験情報の収集が容易で、不安を解消しやすいです。
親御さんが不安を抱えている状態では、お子さんは安心して勉強に集中できません。充実したサポート体制は、通信教育で中学受験を成功させるために無視できない要素です。
3. 学習内容が志望校に対応しているか
通信教育の内容は、小学校の授業の補習がメインのものから難関校対策まで幅広いです。志望校のレベルに合った学習内容を提供している教材を選択しましょう。
受講を検討するときは合格実績を確認するのがおすすめです。
また、通信教育によって受講できる科目が異なります。たとえば、4教科をバランスよく学べるものや国語と算数のみ提供しているものなどがあります。志望校の受験科目に対応しているか、事前に確認しましょう。
なお、志望校の出題傾向を知りたいなら、過去問集にてチェック可能です。

教材を選ぶ際には、出題傾向が網羅できているかの確認も必要です。
小学生の中学受験対策におすすめの通信教育講座3選

中学受験対策として通信教育を利用する方に向けて、おすすめの講座を3つ紹介します。
- Z会
- ピグマキッズくらぶ
- 進研ゼミ小学講座
志望校や親御さんのサポート状況によって最適な講座は異なります。それぞれの特徴を解説するため、講座選びの参考としてください。
1. Z会
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料金 | トータル指導プラン:月額18,800~29,200円 要点集中プラン:月額10,000~14,600円 |
特徴 | ・タブレットと紙の教材を併用し知識の定着を図る ・受験情報が随時配布される ・1教科から受講できる |
合格実績 | ・筑波大学付属駒場中学校 ・開成中学校 ・灘中学校 など |
Z会は、小学校3年生から中学受験対策ができる通信教育です。難関コースと最難関コースが用意されており、志望校に合わせた受験対策ができます。
開成中学校や灘中学校など、難関私立中学の合格実績も多数あります!
専用サイトでお子さんの学習状況を確認でき、受験に向けた情報を随時配布するなどサポートも手厚いです。1教科から受講できるため、塾との併用がしやすい特徴もあります。
2. ピグマキッズくらぶ

料金 | 入会金:11,000円 月会費:5,280円(算数・国語) |
特徴 | ・小学校1年生から受講可能 ・SAPIX通塾生に配布される進学情報誌を入手可能 ・5年生以降は通塾が必要 |
合格実績 | ・開成中学校 ・高輪中学校 ・桜蔭中学校 など ※SAPIX小学部の合格実績 |
ピグマキッズくらぶは、大手進学塾のSAPIXが提供する通信教育です。小学校1年生から受講でき、中学受験に必要な思考力や記述力を鍛えられます。
早い段階から受験対策を考えているご家庭におすすめです!
受講生には、SAPIX通塾生に配布される進学情報誌が送られます。受験情報が簡単に入手できる点も嬉しいポイントです。
ただし、自習が難しい低学年のうちは親御さんの手厚いサポートが必要です。設問の意図や解き方が詳しく記載された学習指導書がついてくるため、丁寧に指導してあげましょう。
また、対象学年が小学校4年生までのため、5年生からはSAPIXに通塾したり別の通信教育に切り替えたりする必要があります。
3. 進研ゼミ小学講座

料金 | 月会費:7,480円(4教科) |
特徴 | ・お子さんの興味をひくための教具が充実 ・4教科で月額1万円以下 ・難関校よりも中堅校対策向け |
合格実績 | ・安田学園中学校 ・大阪教育大学附属天王寺中学校 ・京都教育大学付属桃山中学校 など |
進研ゼミ小学講座は「チャレンジ」で有名な通信教育です。基礎講座に加え、4年生から受講できる「考える力・プラス中学受験講座」を用意しています。
映像授業で理解度を深め、テキストで演習する学習方法です。
暗記教材やポスターなど、お子さんの興味をひくための教具が充実している点も特徴です。低学年のうちから基礎講座を受講しておけば、受験対策にスムーズにシフトできるでしょう。4教科で月額1万円以下と、試しやすい価格設定なのもポイントです。
ただし、難関校を目指す方には内容が物足りないかもしれません。具体的な目安として、偏差値55~65の中学を志望する場合に利用を検討してみるとよいでしょう。
小学生の通信教育が不要かはお子さんの特性を踏まえて判断しよう

通信教育には塾と比べて費用を抑えられ、自分のペースで学習を進められる特徴があります。お子さんの性格によって向き不向きはあるものの、中学受験対策に不要とまでは言い切れません。
たとえば競争がストレスになるお子さんの場合、集団塾に通うよりも効果が高い可能性があります。
しかし、通信教育だけで受験対策を万全にするには親御さんの手厚いサポートが必要です。共働きで忙しい家庭の場合、十分なサポート体制が構築できないこともあるでしょう。そのようなときは、塾や個別指導を併用して負担を軽減することも重要です。
私の個別指導では、集団塾と併用しているお子さんが多く、それぞれのやり方や方針を尊重したうえで学習内容を決定しています。自学自習のクオリティを高めることに力を入れているため、ひとりで勉強する通信教育との相性も良いです。
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