「子どもがやりたいと言った通信教育なのに、結局飽きて取り組まない」
「通信教育を続けるにはどうすればよい?」
「教材に取り組んでいないとつい怒ってしまいがち……」
通信教育は塾に通うよりも時間や費用を抑えられ、要点を絞ったテキストで効率よく学習できます。そのため、主体的に勉強できるお子さんにはおすすめの学習方法です。
しかし、学習環境が整っていなかったり、実力に合った教材を選べなかったりすると挫折する可能性が高い方法でもあります。
学習の自由度が高い分、お子さんの自己管理能力と親御さんのサポートが必要です。
この記事では、お子さんの通信教育が続かずに悩んでいる親御さんに向けて以下の内容を解説しています。
- 小学生の通信教育が続かない理由と対処法
- 親御さんのNG行動
通信教育が続かない理由にはさまざまな原因が考えられ、それぞれ適切な対処法が異なります。やってしまいがちなNG行動もあわせて解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。

通信教育で成績を上げるには、お子さんの主体性を引き出す必要があります。私の個別指導では、勉強に対する意欲がわかないお子さんが主体的に勉強するようになった実績もあります。
詳しくは対談動画「【生徒実績】子どものやる気ない親もイライラの状態から主体的に勉強するように!」をご覧ください。
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小学生の通信教育が続かない5つの理由

小学生の通信教育が続かない理由として、次の5つが挙げられます。
- 学習習慣が身についていない
- 勉強に集中できる環境が整っていない
- スケジュール管理ができていない
- 教材に興味が持てない
- 学習内容が実力に合っていない
続けられない原因によって対処法が異なるため、お子さんがどれに当てはまるのか把握することが重要です。順番に解説します。
1. 学習習慣が身についていない
通信教育は自宅学習が中心です。そのため、自分ひとりで勉強する習慣が身についていないうちは、長続きしません。
先生や友だちがいない状態で淡々と勉強を続ける必要があります。
塾や家庭教師の場合は、宿題をやらなければ先生が注意してくれます。しかし、通信教育だと課題を出さなくても叱られることはありません。絶対に志望校に合格するといった強い意志がなければ、サボらずに続けるのは難しいでしょう。
学習習慣が身についていれば、勉強することが当たり前の状態になります。モチベーションに左右されることが少なくなり、安定的に学習に取り組めるようになるのです。
2. 勉強に集中できる環境が整っていない
子どもが勉強に集中するためには環境づくりが重要です。周囲に勉強に関係ないものがある状態で集中するのは大人でも難しいためです。
特に自宅はゲームや漫画といった誘惑が多くあります。
誘惑を排除するために、次のような仕組みを作りましょう。
- 勉強部屋にゲームや漫画を置かない
- ゲームの電源が1時間で切れるようにする
- テレビを決まった時間に消す
自宅で集中できる環境を作るのが難しい場合は図書館の利用もおすすめです。
3. スケジュール管理ができていない
通信教育は学習計画から進捗管理まで、すべて自分で行う必要があります。いつ勉強するか、どの科目から手を付けるかといったことを自分で考え、毎月の課題提出に間に合わせなければなりません。
自ら計画を立てて、進捗に応じて柔軟に修正を加えていく力は社会人にも求められる能力です。中学受験を通じて身につけておけば将来に役立ちます。
しかし、強い意志を持ってスケジュールを完遂することは大人でも困難です。たとえば、ほかの習い事で忙しいとつい後回しにしてしまうこともあるでしょう。
特に小学校低学年のうちは遊びの誘惑を振り切るのも難しいです。
通信教育は塾や家庭教師のように決まった時間に勉強する必要がありません。その分、学習を続けるためには無理のない計画を立てて実行する力が求められます。
4. 教材に興味が持てない
教材が面白くなければ勉強を続けること自体が苦痛になります。
興味が持てないことを毎日続けるのは大人でもつらいものです。
通信教育の教材はさまざまな形態で発行されています。たとえば、問題集をひたすら解くものもあれば、タブレットを活用するものもあります。
特に低学年の場合はアニメーションや解説動画を交えた教材がおすすめです。文字から情報を正確に読み取るには、ある程度の読解力が必要になるためです。
勉強は地道な努力が必要なものですが、楽しみがなければ長続きしません。お子さんが興味を持って取り組める教材を選択することが重要です。
5. 学習内容が実力に合っていない
実力に合っていない教材を選んでしまうと通信教育は続きません。
内容が難しすぎると理解できず、簡単すぎるとつまらないからです。
中学受験で成功するには自分の実力を把握し、達成したいレベルまで引き上げる必要があります。成績を上げるためには、適切な教材選びが重要です。
しかし、通信教育は教材を自分で選ばなければなりません。自分の得意分野や苦手分野を正確に把握していなければ、適切な教材を選ぶことは困難です。
実力に合っていない教材では勉強が続かないだけでなく、成績も伸びにくいです。私の個別指導では、お子さんひとりひとりに合った学習方法を提案しています。
不定期で個別相談会も開催しているため、以下のボタンから公式LINEを友だち登録いただき、次回の案内をお待ちください。

小学生の通信教育が続かないときの対処法4選

小学生の通信教育が続かないときの対処法は次の4つです。
- スケジュール管理を親御さんがサポートする
- 1日に取り組む分量を少なくする
- 教材に親子で取り組む
- 実力に合った教材を選択する
ひとつずつ解説します。
1. スケジュール管理を親御さんがサポートする
通信教育を利用するなら、親御さんがスケジュール管理をサポートしてあげましょう。
子どもだけで適切にスケジュール管理するのは限界があるためです。
ただし、親御さんがすべてスケジュールを決めてしまうと、お子さんは不満を感じやすいです。不満を感じている状態では主体的に学習する意欲が低下しやすくなります。学習計画はお子さんと一緒に作成しましょう。
また、計画を立てるだけでなく、進捗管理もサポートしてあげてください。お子さんに学習した内容を説明してもらうと記憶の定着にもつながるためおすすめです。
スケジュール管理のコツは、正しい優先順位付けと行動目標の具体化です。関連記事「【ダウンロード可】中学受験の勉強スケジュールを管理するコツ5選!注意点を解説」で注意点とあわせて解説しているため、ぜひご覧ください。

2. 1日に取り組む分量を少なくする
学習習慣を身につけるまでは、少ない分量から始めましょう。最初から長時間勉強するスケジュールを立てても長続きしないためです。目標を立てるときは、1日2ページや1日15分など具体的に設定するのがおすすめです。
余裕がありそうであればページ数や時間を増やしていきましょう!
また、取り組む意欲が低く、義務感でこなしている場合は息抜きの日を作っても構いません。学習習慣を身につけることは大事ですが、惰性で勉強していても成績は上がらないためです。
お子さんによって勉強に集中できる時間には違いがあります。少ない量を着実にこなすことから始め、無理なく継続できる勉強量を見つけることが重要です。
3. 教材に親子で取り組む
子どもはひとりで学習に取り組むのが苦手です。学習習慣が身についていないうちは、親御さんが一緒になって取り組むとよいでしょう。
近くに大人がいれば疑問点をすぐに解消できるメリットもあります。
いつでも質問に答えられるよう、お子さんが取り組む前に学習ページに目を通しておきましょう。サポートがついている通信教材であれば、わかりにくい単元に進む前に相談しておくのもおすすめです。
4. 実力に合った教材を選択する
実力に見合わない教材では、勉強するのが嫌になってしまいます。お子さんの実力を見極めて適切な教材を選択しましょう。
レベル別のコースを選択できるときは、簡単なレベルから始めるのがおすすめです。勉強の内容が難しいと、早い段階で挫折しやすくなります。
家庭学習の習慣づけや、スケジュール管理に慣れることを最優先にしましょう!
具体的な目安として、7割程度は簡単に解けるレベルがよいでしょう。簡単すぎると感じたら高いレベルにコースを変更していくと段階的に実力を引き上げられます。
小学生の通信教育が続かないときのNG行動3選
小学生の通信教育が続かないときのNG行動は次の3つです。
- 怒鳴って無理やり勉強させる
- 放置する
- ほかの子と比べる
いずれも通信教育が続かないとやってしまいがちな行動です。やってはいけない理由を順番に解説します。
また、関連動画「【有料級】子どもが勝手に勉強やる気になる方法【中学受験でのNG行動】」では、中学受験におけるNG行動を詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
1. 怒鳴って無理やり勉強させる
怒鳴って無理やり勉強させようとするのはおすすめできません。勉強を強制すると、子どもはかえって勉強しなくなります。
それだけでなく、親子関係を悪化させるリスクもあります!
お子さんのやる気を引き出すには、子どもの欲求に基づいた行動を促すことが重要です。子どもには次の5つの欲求が備わっていると言われています。
- 生存の欲求
- 愛・所属の欲求
- 力の欲求
- 自由の欲求
- 楽しみの欲求
これらの欲求の強弱には個人差があります。たとえば、自由の欲求が強いお子さんであれば通信教育でも成績は伸びるでしょう。しかし、所属の欲求が強いお子さんであれば集団塾に通う方が成績が伸びるかもしれません。お子さんによって学習に適した環境は異なるのです。
お子さんのことを思うからこそ厳しく叱る気持ちは大事です。しかし、怒鳴ってもその気持ちはお子さんには届きません。勉強に取り組まない理由を考え、自発的に取り組む仕組みを作ることが重要です。
私の個別指導では、お子さんひとりひとりの特性と向き合い、最適な学習プランを提案しています。個別相談は不定期に開催しているため、案内を受け取りたい方は以下のリンクから友だち登録しておいてください。
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2. 放置する
通信教育は自学自習が基本であり、簡単にサボれてしまいます。叱る大人がいなければ子どもはいつまで経っても教材に取り組みません。
お子さんが「親から見放された」と感じてしまうリスクもあります。
特に学習を開始したばかりの時期は学習状況を親御さんがこまめに把握し、必要に応じて声かけしましょう。学習習慣が身につけば、次第に自分から取り組むようになります。
また、通信教育はひとりで勉強するため、わからない点があってもすぐに質問できません。わからない点を解消しないまま次に進んでしまうことで、基礎固めが不十分になってしまう可能性があります。
通信教育で中学受験を乗り切るには、親御さんのサポートが不可欠です。
3. ほかの子と比べる
ほかの子を引き合いに出して勉強するように仕向けるのはやめましょう。
自信を無くしたり、自己嫌悪に陥ったりする可能性があります。
たとえば、次のような言葉を言ってしまうときは注意が必要です。
- みんなこれくらいはやっているよ
- 〇〇さんは自分で全部やっていると聞いたよ
- これくらいできないと××さんに成績を抜かされるよ
誰かと比較されると劣等感を覚えて自己肯定感が下がり、学習意欲が低下します。それだけでなく、比較対象にされた相手を恨んでしまうかもしれません。
ほかのお子さんの学習状況や成績を目にして、焦る気持ちはわかります。しかし、他人と比べてもお子さんの自尊心を傷つけるだけです。不意に放った言葉でお子さんのやる気を削いでしまわないようにしましょう。
小学生の通信教育が続かないときはほかの学習手段も検討しよう

通信教育が続かない理由には、さまざまなものが考えられます。原因によって対処法が異なるため、お子さんがなぜ続けられないのか理解することが解決の第一歩です。
また、通信教育は自由度が高い反面、ひとりで勉強を続ける難しさがあります。お子さんの特性によっては集団塾や個別指導を利用した方が成績が伸びるかもしれません。
無理に続けようとせず、ほかの手段を検討するのもひとつの方法です。
私の個別指導では、生徒ひとりひとりの特性に向き合い、最適な勉強方法を提案しています。受験を成功させるために必要な事項を優先順位付けし、スケジュール管理をサポートすることで合格へ導くことが可能です。
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