子どもの思考力・考える力を育てたい親御さん
「子どもの思考力を育てたい」
「うちの子は考える力が弱いのよね」
「思考力を高められるカンタンな方法を知りたい」
こんな疑問にお答えします。
自分の子どもを社会で活躍できるような人物に育てたい!ーーそう考えている親御さんは多いことでしょう。
将来活躍するために、必要となる力は色々とありますが、今注目されているのが「思考力」です。
これからの変化の激しい世の中において、新しい価値を創造するために必要な能力と言われています。
では、どうすれば「思考力」を鍛えられるのか?と疑問に思いますよね。
そこで今回は、子どもとの日常会話でカンタンに「思考力」を育てられる方法を紹介します。
この記事の信頼性
この記事を書いている私は生徒指導歴5年ほど。
東大合格者数No.1の予備校にて500名以上の生徒を見てきた後、オンライン塾を起業しました。
おかげさまで、2020年は生徒が全員合格できました。.
生徒自身に考えてもらうことで、再現性高く目標を達成してきたので、思考力を鍛えるという点においては少し詳しいと自負しております。それでは見ていきましょう~。
これから必要になる子どもの思考力とは
子どもの思考力を育てることが注目されるようになったのは、大学入試改革が原因と言われています。
2020年から、大学入試センター試験に替わり、「大学入学共通テスト」が実施されています。
このテストでは、思考力・判断力・表現力が評価されます。
参考までに、文部科学省で定められている学習指導要領を載せておきます。
文部科学省の学習指導要領について;平成29・30年改訂学習指導要領のくわしい内容
引用;文部科学省学習指導要領資料
こちらを見る限りだと、
思考力とは、変化の激しい社会において活躍できる力、と定義できるのではないでしょうか。
いまや、会社の寿命よりも人間の寿命の方が長くなった時代です。これまでのように1つの会社に勤め続ける終身雇用の文化はなくなるでしょう。
このことを考えると、変化に対応できる人材こそが社会で活躍できると言えるでしょう。
その中でも、自ら考えられる思考力は特に大切な力として定められています。「地頭が良い」「頭の回転が早い」「問題解決能力」とも言われたりします。
親としては、この思考力を子どもが若いうちから育てていきたいものですよね。
小学生からできる!子どもの思考力を育てる方法
ここでは、親が日常生活において簡単にできる思考力のトレーニング方法をお伝えします。
世の中には思考力を高める色々なサービスが出てきましたよね。しかし、日々の習慣に勝る習い事はありません。
ぜひ、日常生活を思考力を高める『場所』にしてみるのもアリかなと思います。
思考力の育て方①プレゼンを促す声かけ【重要】
これは今日からすぐに実践できるほど効果的で、簡単な方法です。
ぶっちゃけ、これを伝えたくてこの記事を書いたと言っても過言ではありません!
そのくらい大切なことです。
『子どもに好きなことのプレゼンをしてもらいましょう。』
実はこれには効果がありません。子どもからしたらプレゼンは面倒なもので、親御さん相手だとついサボってしまいます。
『子どもが買って欲しいものをプレゼンしてもらうようにしましょう。』
これがめちゃくちゃ効果的です。
例えば、お菓子を買って欲しい、洋服を買って欲しい、習い事に通いたい、あの場所に行きたい、ゲームを買って欲しい…
こうした子どものお願いは、日常的にありますよね?
この際に、主張、理由、具体例、主張を言語化して説明(プレゼン)してもらうようにしましょう。
子どものやりたいことにお金を出してあげる。親としてはやってあげたいことですが、決してこれは当たり前のことではありません。
習い事に行くのもお金がかかってますよね。
子どもの情熱や覚悟をたしかめる上でも、プレゼンは効果的です。
子どもも本当に欲しいものであれば、何とか説得しようとプレゼンを頑張るはずです。
なので、子どもの要望を聞いてすぐにオッケーを出して買ってあげる、というのはかなりもったいないです!
せっかくの思考力を高めるチャンスを潰してしまっているかもしれません。
これが欲しいという子どもの要望が出たら、
- 「どうして欲しいの?」
- 「わかりやすくプレゼンをしてみて、説得力が高かったら許可するよ」
このように、プレゼンをしてもらうように促しましょう。
プレゼンの型はシンプルに、
- 主張(サッカークラブに通いたい!)
- 理由(友達とやって楽しかったし、もっと上手くなりたいから)
- 具体例(サッカーの試合で3得点決められるくらい上手くなりたい!)
- 主張(サッカーをやらせてほしい!)
この4つの流れで問題ないです。
子どもの学年にもよりますが、内容の充実度というよりも論理的かどうか(話の流れがスムーズかどうか)を重視すると良いかもしれません。
Facebook創設者、マークザッカーバーグの父親もやりたいことに関しては理由を聞いて判断していたようです。
子どもが説明する理由によって許可をするかどうかを決めていたようで、このことがきっかけでザッカーバーグも考える力が育てられたと言えるでしょう。
また、日本の天才研究者として知られる落合陽一さんも、何か欲しいものがあれば親にプレゼンをして買ってもらうルールだったようです。
お父様が国際ジャーナリストの落合信彦さんです。すごい親子ですよね。
お金持ちにも関わらず、何かしたいことがある時は、
何が欲しいのか・何がしたいのか?を論理的にプレゼンして納得してもらうと、お金を出してくれるシステムだったそうです。
幼い頃から論理的思考力を鍛えていたおかげで、今の活躍ぶりがあるのかもしれませんね。
「落合陽一はどうして天才に?!父である落合信彦と母の子育て・子供時代を調べてみました 」
引用;フクちゃんの小学生むけ家庭学習ラボ
思考力の育て方②動機の言語化を促す声かけ
こちらもプレゼンに似ている部分もありますが、子どもの意見を深堀していく方法です。
日常会話で、今日の学校でこんな面白いことがあったよ!と話してきた時に、どこが面白いと思ったのか?なぜ面白いと思ったのか?を深掘りしていくと効果的です。
自分の心を言語化すること。動機の言語化能力は就活の時にも問われる力です。
ただし、ここで質問攻めをするのではなく傾聴することが大切です。
子どもの話を楽しみながら、どうして?を聞いていくのが良いでしょう。
思考は質の高い質問によって活性化されます。
「あなたは人生が終わる時に、何によって憶えられたいか?」
これは有名は言葉ですが、私たちもこのように普段聞かれない質問をされた時に、深い思考が促進されて言語化するために頭をフル回転させますよね。
質の高い質問で子どもの思考力を活性化させましょう。
子どもの思考力を育てる上で注意すること
親の質問力を高める
先ほども少し書きましたが、深い思考は良質な質問によって引き起こされます。
ここに関してはコーチングなどの領域になってくるのですが、親の質問力も高められるとベストです。
具体的には、質問力やコーチングに関する本や記事を10個ほど熟読すれば大丈夫です。
私の記事でもコーチングについては書いてあるので、参考になるかと思います。
本は『コーチングの基本』がおすすめですよ。コーチングの全体像や、質の高い質問と言うのが分かると思います。
沈黙を大切にする
子どもに質問をしても、すぐに答えられる子は少ないです。
しかし、これが大切だったりします。この沈黙こそが思考力を鍛えている時間です。
10秒ほど沈黙があって答えられなくても、辛抱強く待つことが大切です。
子どもも普段使わない脳みそを使うので、答えられるまでに時間がかかります。
最初は時間がかかっても、慣れてくればすんなり答えられるようになってきます。成長が実感できますね!
まとめ;子どもの思考力は日々の積み重ねで育てられる
思考力を鍛える習い事に通うのも効果はあると思いますが、日々の習慣こそが大切です。
デューク大学の研究で、人間はどれくらい習慣的な行動に支配されているか調べられていますが、
人間は、人生の30%が睡眠に充てられており、45%が習慣的な行動によって形成されているとされています。なので、人生を変えるには習慣を変えることが1番と言えます。
思考力は1日で身につくものではありません。高めていくためには少し時間がかかりますが、だからこそ価値のある力と言えるのではないでしょうか?
ぜひ、今回お伝えしたプレゼンはすぐに実行してみてくださいね!効果は絶大です。
今回はこんな感じで終わりにします。他の記事もご覧くださいね。
最後まで、ありがとうございました。
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