子どもの指導法

【保存版】子どもが宿題の答えを写す原因と心理5選!リスクや対処法を学習指導のプロが解説

「どうして子どもは宿題の答えを丸写しするの?」
「悪影響がでてしまいそうで心配」
「具体的な対策方法が知りたい」

お子さんが宿題の答えを写していることを知り、ショックを受けている親御さんは意外にも多いようです。

とはいえ、間違った対処法をしてしまうと、親子関係に悪影響が出てしまう可能性があります。

ゆうた

自ら勉強できるように正しい対策をすることが大切です。

この記事では、宿題の答えを写すお子さんを心配している親御さんに向けて、以下のような内容を解説します。

  • 答えを写す原因と心理
  • 答えを写すことで与えるリスク
  • 対処法
  • してはいけない対処法

宿題代行のことについても紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

執筆者情報

なお、YouTubeでは主体的に勉強できるようになった子どもの事例を紹介しています。親御さんとの対談形式で解説しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

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子どもが宿題の答えを丸写しする原因と心理5選

「どうして子どもが宿題の答えを写すのかわからない」と悩む親御さんもいるでしょう。以下のような理由にあてはまることがほとんどです。

  1. 終わらせることがゴールになっている
  2. 宿題の量がキャパオーバー
  3. 自分で決めずに与えられた勉強をしている
  4. 子どものレベルに適した問題ではない
  5. 怒られたくない

お子さんがどの理由に該当するかチェックしてみてください。

1.終わらせることがゴールになっている

「宿題を終わらせなさい」などと、終わったことを追求すると「宿題=終わらせるもの」と子どもは認識してしまいます。そのため、いち早く終わらせようと、答えを写すようになるのです。

ゆうた

本来であれば、宿題を通して「勉強内容を理解すること」が大切です。

これまで、終わらせることが目的となっていた場合には、認識を変化させる必要があります。

2.宿題の量がキャパオーバー

ゆうた

「答えを写すのは悪いこと」だとわかっている子どもは多いです。

宿題の量が多すぎると、効率的に終わらせるために答えを写してしまいます。早く終わらせて「夕食を食べたい」「ゲームがしたい」などと、その後にしたいことが決まっていると余計に早く終わらせたい気持ちは強く働くでしょう。

キャパオーバーになっていることが原因の1つとしてあげられます。とはいえ、宿題の量は自らコントロールできるものではありません。

学校や塾の先生から課されているものをどのように対処すればいいかわからない方は、関連動画「宿題代行サービスを使うと成績が伸びます|vol.012」をチェックしてみてください。宿題代行は賛否あるものの、目的を持って利用すれば成績アップにもつながります。

3.自分で決めずに与えられた勉強をしている

本当に「勉強したい」と思っている子どもは、宿題の答えを写す行為はしません。「先生にいわれたから」と勉強をさせられている感覚の子どもは、楽をしたい気持ちから答えを写してしまいます。

ゆうた

子どもが自ら勉強するように、意識改革することが必要です。

たとえ課された宿題であっても「今日授業で習ったことをしっかり理解するぞ」と意識して解けば、主体性が生まれます宿題をすることでどのような未来が待っているのかが理解できると、答えを写すことはしなくなるでしょう。

4.子どものレベルに適した問題ではない

学校や塾から課される宿題は「みんな同じ内容」であることがほとんどです。そのため、子どもによっては宿題内容が難しすぎたり、簡単すぎたりするケースがあります。

子どもの実力に適した宿題でないと「どうせ解けないから」「解く時間が無駄」だと感じ、答えを写してしまいたくなるのです。先生達は一人ひとりに適した宿題をだしてくれるわけではありません。

ゆうた

実力にあっていないことが考えられる場合には、本当に解く必要がある問題なのかを親御さんがいっしょにチェックしてあげてください。

5.怒られたくない

宿題は期限までに提出する必要があるため、先生に怒られることを回避するために答えを写していることがあります。提出物さえだしていれば、たとえ答えを写していようとも何もいわない先生はいるものです。

また、宿題に取り組んだものの、間違いが多いと怒られるのではないかと心配している子どもがいます。授業内容を理解できていなかったことを隠したい気持ちで、答えを写してしまうことがあります。

ゆうた

宿題は間違えても問題ないこと、どこが理解できていなかったかを確認するためのものだということを伝えておくことが大切です。

子どもが宿題の答えを写すことで与える3つのリスク

宿題の答えを写すことが習慣化すると、以下のようなリスクを与えることがあります。

  1. 理解不足につながる
  2. 真の学力を評価できない
  3. 勉強へのモチベーションを下げる
ゆうた

とはいえ、私自身は必ずしも宿題を真面目にこなす必要はないと考えています。

1つずつ確認していきましょう。

1.理解不足につながる

ゆうた

宿題は「学習したことを身につける」役割を果たしています。

宿題はその日授業で取り扱った内容の「復習」としてだされることが多いです。そのため、習ったことを身につけるためには、自力で解いてみることが大切です。

ミスなく解ければ「理解できていること」間違えた場合には「どこでつまずいているか」を確認できます。答えを写すだけでは、知識として身につきません

テストで同じ問題がでた際に「わからない」といった事態につながることがリスクとしてあげられます。

2.真の学力を評価できない

宿題の答えを丸写ししていると、実力で解けたのかそうでないのかの判断がつきません。そのため、親御さんが終わった宿題を見た際に「全部理解できているなら安心だな」と思ったとしても、テストでは点数を取れないことがあるでしょう。

ゆうた

答えを写す習慣ができてしまうと、どの範囲までを理解できているかがわからなくなります

重点的に復習が必要な単元などが判断できないため、学年を重ねてから後悔する可能性があります。

3.勉強へのモチベーションを下げる

ゆうた

宿題を写すことが習慣化すると「この問題は解ける」と錯覚してしまうことがあります。

正しい答えを書き写していると、自らがその解法を導きだしたかのように勘違いするからです。そのため、理解できていると思い込み復習することなくテストに臨むと、点数が取れず自信をなくしてしまうことがあります。

宿題は、自力で解くことで達成感を得たり、自信がアップしたりします。自己肯定感を育む手段の1つでもあるので、すべての宿題の答えを写すことは望ましくありません。

子どもが宿題の答えを丸写しした時の5つの対処法

子どもが宿題の答えを写しているのがわかったら、以下のような対策を取りましょう。

  1. 終わらせるのではなく「理解度」を評価する
  2. 子どもが間違えても叱らない
  3. 宿題の前に復習から取りかかる
  4. 宿題の量を減らす
  5. 勉強の内容を子どもに決めてもらう

1つずつ解説します。

1.終わらせるのではなく「理解度」を評価する

宿題の目的を「勉強を理解すること」にイメージを変えるためには、理解度を評価してあげることが大切です。

ゆうた

たとえば、これまで「宿題は終わった?」と声をかけていたところを「似たような問題を3つだすね!すべて正解したら完璧だね」などと、変更してみてください。

勉強を終わらせることがゴールになっていると、点数は取れず成績は伸びません。子どもの意識を「勉強=理解するもの」に変えるために、理解度を評価してあげましょう

2.子どもが間違えても叱らない

子どものなかには「間違えると怒られるかもしれない」と思い込み、答えを写していることがあります。そのような子どもには、宿題は間違えて問題ないことを教えてあげることが大切です。

ゆうた

「どこが理解できていないかがわかってよかったね」などと、子どもが前向きになれるような声かけをしてあげてください。

また、どうして間違えたかを明確にしておくことも重要です。正しい解法を理解するためには、どこでつまずいているかを確認しておく必要があります。

3.宿題の前に復習から取りかかる

「宿題を間違えたくない」と思っている子どもには、先に復習から取りかかることを促しましょう。その日授業で習った内容だとしても、時間が経つにつれて忘れている箇所があるかもしれません。

ゆうた

エビングハウスの忘却曲線によると「人間は1時間後には56%を忘れる」と研究結果がでています。

間違えたり、時間がかかったりすることを防ぐためにも、復習から取り組んでみるのがおすすめです。

また、時間が経てば経つほど、覚えなおすことに時間がかかることも判明しています。先に復習して脳に記憶を定着させたうえで宿題に取り組めば、よりスムーズにこなせるようになるでしょう。

4.宿題の量を減らす

宿題は学校や塾の先生から課されているため、量をコントロールすることは難しいです。しかし、本当に自力で取り組むべきかの取捨選択は必要です。

ゆうた

たとえば、難しい応用問題は答えを見ながら解いたほうが効率的なこともあります!

成績は「勉強を理解すること」で上がります。そのため、たくさんの宿題があるときには優先順位を決めて、自力で解く問題とそうでないものと分けることが大切です。

とはいえ、どのように優先順位を決めればいいかわからない親御さんもいるでしょう。そのような方は、私の公式LINEを友達追加しておいてください。不定期で実施している無料の個別相談会で、どのような基準で宿題を選別すればいいかお伝えします

ゆうた

私のアドバイスで主体的に勉強できるようになった子がいるほど、子ども一人ひとりに適した指導が可能です。

5.勉強の内容を子どもに決めてもらう

指示された勉強は「面倒に感じてしまう」ものです。そのため、子ども自身に目標を立ててもらうことをおすすめします。

なお、目標を立てる際には、以下の条件をクリアできるように設定しましょう。

目標を立てる際の条件
  • 本当にそれを望んでいること
  • すぐに行動に移せるほど具体的であること
  • 定量化できる目標にすること
  • ポジティブなものであること
  • 自分のレベルに合っており、現実的で挑戦できる面があること
  • 期限を決めること

これらを達成するために、誰かと約束するとより効果的です。

ゆうた

私は生徒のモチベーションを高めるために「今日すること」と「終わったとき」の報告をLINEでしてもらっています!

勉強内容を宣言することで主体性が生まれ、さぼりたくなっても自立心が働くことでやりとげようと努力できます。

【これだけはNG】子どもが宿題の答えを丸写しした時の間違った対処法2選

子どもが答えを写すことがないようにと、以下のような対策をすることは控えてください。

  1. 親御さんが隣で監視する
  2. 罰則を与える

親子関係を悪くする危険があるので、チェックしておきましょう。

1.親御さんが隣で監視する

ゆうた

宿題の答えを写すことなく取り組めるようになるには、親御さんが隣で見張っても効果がありません

親御さんが席を外したタイミングがあれば、すかさず答えを見ようとするでしょう。子ども自身が「答えを見ずに解いてみよう」と主体性を持てるような行動を促すことが大切です。

宿題に何から取り組むか、何時までに終わらせるかなどと、子ども自ら目標を立てられるようにサポートしてあげるようにしましょう。

2.罰則を与える

宿題の答えを丸写しすることで「今日はゲームできないよ」「おやつはなしだよ」などと罰則を与えると、子どものやる気を低下させてしまいます。

ゆうた

「宿題を頑張ったら〇〇できる」と脳内にある欲求を満たすイメージをつぶしてしまうことが原因で、親御さんに対して不満を持ってしまうからです。

罰則が原因でケンカに発展し、親子関係に悪影響を与えることにつながるため、絶対にやめておきましょう。勉強へのやる気が低下すれば、成績がダウンすることも考えられます子どもが進んで宿題に取り組めるようになる効果的な対策を取りましょう。

宿題の答えを写すのをやめさせるためには主体性を高めることが大切

子どもが宿題の答えを写すのには、キャパオーバーになっていたり、終わらせることが目的になっていたりすることが原因です。そのため、宿題に優先順位をつけることや目標を決めることなどの工夫で、主体的に取り組めるように対策しましょう。

ゆうた

宿題への取り組みで成績アップへつながるように、お子さんのやる気を最大限に引き出してあげてください。

とはいえ、子どもに適した声のかけ方がわからない方もいるかもしれません。そのような方は、私にお悩みをお聞かせください。

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