中学受験をやめようか迷っている親御さん
「勉強を中途半端にやるなら受験をやめなさいと思うものの、これまで頑張ってきたんだし最後までやり切って欲しい思いもある。これから先の人生で後悔しないために、やめるかやめないかの決断ポイントを知りたい。」
こんな疑問に答えます。
中学受験をやめる・諦めるかどうかの選択は、小学五.六年生の夏休み終わりでも成績・内申点が伸びない、本人のやる気がない、親子共にストレスを感じているなど、いろいろな要因から生まれます。
中学受験のやめるタイミングを考えるときの基準となる3つの決断ポイントをお伝えします。
本記事の信頼性
この記事を書いている私は生徒指導歴5年ほど。東大合格者数No.1の予備校にて500名以上の生徒を見てきました。今は独立してオンライン塾を経営しています。
これまで多くの親御さんと面談をしてきましたが、子どものやる気がなくて受験を諦めるかどうかの相談もたくさん乗ってきました。
そんな中で、後悔しない人生にするために、受験を諦めるかどうかの3つの決断ポイントを見つけました。少しでも参考になりましたら幸いです。
中学受験をやめる決断ポイント1「子どもが成績を伸ばしたいと本心から思っているか」
親ではなく、子どもが成績を伸ばしたいと本気で思っているかどうかが大事です。
『受験は子どものやる気・本気度次第』ということは、皆さんも1度は聞いたことはあると思いますが、子どもの本気度を正しく見極める方法を知っている方は少ないです。
ぜひ、この3つの方法で子どもの勉強に対する本気度を見極めてください。
子どもに質問をする
- 「最大の頑張りが100%だとしたら今は何%くらい頑張れてる?」
- 「志望校に行きたい気持ちは何%くらい?」
- 「成績が上がった時と下がった時とで気持ちはどう変わってくる?」
- 「偏差値で言うとどのくらいのレベルになりたい?」
これらを質問してみましょう。
この際、詰問にならないように注意が必要です。答えを強要するのではなく、傾聴する姿勢でないと本音を聞き出すことはできないでしょう。
子どもが自分から勉強に向かう時間を計算する
親が勉強しなさいと言わなくても、子どもから主体的に勉強する時間は1日にどのくらいありますか?
これは空き時間がどれだけあるかにもよりますが、
- 宿題を自分からやった試しがない。
- いつも親から宿題をやるように言われて渋々やりはじめる。
このような場合だと、勉強が辛いものとして定着しているので、すぐに成績が伸びることはないでしょう。
模試などの結果に悔しがっているか【重要】
これは勉強に対する本気度を見極めるのに、かなり効果的です。
テストの点数や模試の結果に対して、悔しいというプライドがあれば伸びる前兆です。
なぜなら、あのくらい勉強したのにダメだったという悔しい気持ちは、次の活力に変わるからです。
これも聞いてみると良いです。
- この模試の結果は悔しかった?
- 100%が最大だと何%くらい悔しかった?
いかがでしょうか?
これら3つの方法を実践することで、勉強に対する本気度を見極めることができます。
自己採点をしてみて、本気度が30%未満であれば成績を伸ばすことは難しいでしょう。
親が判断するというよりも、子どもに質問して聞いてみることが大切です。傾聴する姿勢を忘れずに、質問すると子どもも本音で答えてくれます。
中学受験をやめる決断ポイント2「子どもの上質世界に勉強があるか」
この上質世界という言葉は選択理論心理学における言葉で、いわゆる憧れのイメージに近いです。
選択理論心理学とは、アメリカの精神科医ウイリアム・グラッサー博士が提唱した、人間の行動のメカニズムを解明した心理学です。選択理論は発表以来40年間学校・自治体・組織・家庭環境等で良好な人間関係を築く手法として評価されアメリカやカナダを始め世界62カ国で普及しています。
出典元;選択理論心理学
※選択理論心理学や上質世界については別記事にまとめてます。
私たちにも憧れの存在はありますよね。例えば、
- 毎日辛い練習をこなす甲子園球児の上質世界には、プロ野球選手や活躍する自分の姿がイメージとしてあります。
- 毎日ダイエットを頑張る人の上質世界には、スタイルの良い自分の姿や健康的な身体がイメージとしてあります。
このように子どもの理想のイメージに、合格している自分の姿があるかどうか、勉強している姿があるかどうかが大切です。
心理学的にも、人間の行動はこの上質世界に近づくために選択されているとされており、行動メカニズムの動機にもなっています。
実際、私も生徒指導をするときは生徒の上質世界を明確にすることに全力を尽くします。
上質世界が明確になれば、何も言わずとも勉強に向かうようになるからです。
周りにもいませんか?
クラスの中には、勉強が好きで仕方なく、主体的に勉強に取り組んでいる子がいると思います。
あの子とうちの子では才能が違うんだな、と思うのは勘違いです。
実は、彼らの違いは才能ではなく行動心理にあるだけなのです。
私はここに気付けたおかげで、2020年は生徒の全員合格を実現しました。
勉強しろとは一言も言ったことがありません。皆んな、自分の上質世界を叶えるために主体的に勉強へ向かうのです。
では、どのようにすれば子どもが主体的に勉強するようになるのか?
それを解説していきますね。
中学受験をやめる決断ポイント3「親にやる気を引き出す技術があるか」
親が『やる気を引き出す技術』を体得することができれば、中学受験はやめずに上手くいくことでしょう。
先ほども触れましたが、勉強に前向きでない子は上質世界があいまいなだけです。
才能がないわけでも、頭が悪いわけでも、遺伝子が悪いわけでもありません。
しかし、子どもの上質世界を明確にして主体的な勉強を促進するためには、技術が必要になります。
このサイトでは、子どもの内側からやる気を引き出して主体的に目標へ向かう方法を『やる気を引き出す技術』としてノウハウを提供しています。
これは技術なので、自転車の乗り方と同様に学ぶことで体得することができます!
この『やる気を引き出す技術』を親が持っているかどうか。これが中学受験を成功に導く上で、かなり重要になってきます。
- 子どもが成績を伸ばしたいと本心から思っているか
- 子どもの上質世界に勉強があるか
- 親にやる気を引き出す技術があるか
今回はこの3つの決断ポイントを解説してきましたが、親に直接コントロールできるのは「親にやる気を引き出す技術があるか」の部分のみです。
他人を変えることはできませんが、自分の行動は変えることができます。
ぜひ、『やる気を引き出す技術』を身につけてください。
最初はこの記事から読むのがおすすめです。
結論;子どもが勉強に夢中になる環境を作るのがおすすめ
実際、3つの決断ポイントのどれかが無いと中学受験における成功は厳しいでしょう。
逆に、このうちの1つでもあれば中学受験に向き合う姿勢を変えて、成績を上げることができます。
特に、やる気を引き出す技術に関しては重要です。これさえ身につければ中学受験をやめようかという悩みから解放されるためです。
このサイトの目的は、全国の家庭に『やる気を引き出す技術』を広げて、受験によるストレスを無くし、幸せな家庭を増やすことにあります。
やる気を引き出す技術を得ることができれば、良好な人間関係と学力向上を両立することが可能です。
なぜなら、子どもが勉強に夢中になる環境を作ることができるからです。
心理学的なアプローチで再現性が高いことが特徴です。ぜひ、皆さんにも技術を体得していただきたいです。
『子どものやる気を引き出す技術』について書いている記事をいくつか紹介しますね!
このサイトが初めての方はこちらの記事がおすすめ
親子関係で悩んでいる方はこちら
子どもの目標があいまいで困ってる方はこちら
これらを学ぶことで、子どもが勉強に夢中になる環境を作ることができます。
他の記事でも、子どものやる気を心理学的に引き出す方法について書いております。
ぜひ、参考にしてくださいね。
皆さんの成功を願っております。
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