こんにちはゆうたです。
今回は国語完全攻略ということで、この記事1本で国語の成績を短期間で伸ばす具体的なノウハウを完全解説していきます。
皆さんこんなお悩みありませんか?
「国語の成績がずっと伸びない」
「長文の活字を追いかけてるだけで内容を理解できていない」
「塾の先生からは国語は慣れだから仕方ない、読解力をつけるには時間がかかる、などの曖昧なアドバイスしかもらえず困っている」
こんなお悩みありますよね?
これはあまり教えたくないのですが、実は「国語は伸びるのに時間がかかる」というのは嘘なんです。国語は誰でもすぐに伸びます。
なぜなら、解き方さえ知っていれば問題は解けてしまうからです。
たしかに国語力を高めるには時間がかかりますが、解き方は短期間で身に付けられますからね。
そして今回はこの解き方のコツを完全解説していきます。
今回紹介する方法を知らずにいると
- 非効率なやり方で勉強を続けてしまい貴重な時間を無駄にしてしまう
- 国語力をつけるなどの時間がかかる方法しか知らずに肝心の得点を伸ばすことができない
- 伸びない原因がわからず一生国語の成績が低いまま
こんな状況に陥ってしまいます。
でも安心してください。
今日の記事で国語を9割以上完璧に理解することができます。
中にはこの記事をきっかけに、
偏差値40台から次の模試で偏差値60を超える子も出てくるかもしれません。
私も以前は国語が苦手で、長文は頭に入ってこないし、文章を読むスピードも遅くて最後まで読みきれず、国語は偏差値は38ほどしかありませんでした。
全く国語ができなかったので、伸び悩んでる子の気持ちはめちゃくちゃわかります。
しかし得点につながる解き方を知ってからは、
「え?国語ってこんなに簡単なの?」
という感じで、たった6ヶ月で偏差値38から64まで伸ばすことができました。
また私だけでなく、この方法を実践した生徒たちも
国語の偏差値60を安定して取れるようになって、第一志望校合格率91%と圧倒的な成果を出してきました。
今回お伝えするのは、私の生徒が実際に成果を出してきた確実で具体的なノウハウです。
もし皆さんが
- 国語のYouTube動画は色々と見たけどイマイチだった
- すぐに得点力アップにつながる具体的な方法を知りたい
- 国語が苦手な子どもにもわかるように基礎から丁寧に説明してもらいたい
そう思っているのであれば、今回もかなり貴重な話をすることになります。
また今回は、お子さんに問題を解いてもらう実践形式で進めていくので、以下の注意点を守って頂かないと、お子さんは絶対に理解できません。
- まずは親御さんが一通り読んでからお子さんと一緒に読んでください
- お子さんと読むときは集中できる環境で読んでください、片手間で読んでも効果がないためです
- 必ず最後まで一気に読んでください、途中で止めると効果が半減するためです
- 途中の問題は必ず読むのを止めてお子さんに解いてもらってください
- お子さんが解けなかった部分が弱点です。その弱点を克服する方法も一緒に紹介しているので実践してみてください
- 国語の勉強で悩んだらまたこの記事を繰り返し読んでください、レベルによって課題と解決策が変わるためです
今回は国語が苦手な子にもわかりやすいように、ポケモン、ドラえもん、SPY×FAMILY、鬼滅の刃の例を使って解説していきます。
これをやれば偏差値10UP 入試に出やすい問題3選
まずはこれをやれば偏差値10UP入試に出やすい問題3選について話していきますが、その前に皆さんに質問です。
皆さんの国語の点数が伸びないのはどうしてだと思いますか?
- 記述が書けないから
- 読むスピードが遅いから
- 漢字が苦手だから
今このように考えてしまった方、実はどれも違います。
国語の点数が伸びない本当の理由は、読解問題が解けないからです。
まずはこの読解問題から攻略するべきです。
なぜなら、読解問題は1問当たりの配点も高いですし、記述や漢字に比べて正解しやすいからです。
だって皆さんも
「選択肢の問題2択までは選べるんだけど、そこからいつも間違えちゃう」
「アとイで迷ったんだけど正解はイだった」
みたいな経験ありませんか?
これってもう少しで点数になるので惜しいですよね?
もし正解できたら6点ほど点数が伸びて偏差値も高くなります。
つまりわかりやすく言うと、
国語の点数を伸ばしたいのであれば、配点も高くて正解にしやすい読解問題をやるべきだということです。
「でもその読解問題が難しいんだよ」
そう思いましたよね?
そこで今回は、入試に特に出やすい読解問題3つを紹介して、その解き方まで丁寧に解説していきます。
では入試で出やすい問題は次の3つです。
下線部の理由を答えなさい、という理由を聞かれる問題
これとありますが次からふさわしいものを選びなさい、という指示語を聞かれる問題
下線部とありますがこれはどのような意味ですか?、という言い換えの問題
この3つが主に聞かれる問題なので、これさえマスターすればすぐに偏差値+10はいけます。
なんだか難しそう…
と思うかもしれませんが、
実はこの3つの問題は解き方さえ知っておけば簡単に解けるんです。
それぞれ詳しく解説していきますね。
理由を聞かれる問題の解き方、根拠を考えるのはNG
まずは理由を聞かれる問題の解き方についてです。
皆さんも先生から「根拠を考えなさい」と言われたことありませんか?
でも実は、根拠を考えるのは完全にNGです。それでは一生国語ができるようにはなりません。
ズバリ正しい解き方は
- 根拠は考えるな、本文から探すべし
これです。
つまり、理由や根拠を自分の頭で考えずに、本文中に書かれていることから探せばいいんです。
「根拠を本文中から探すのなんて知ってるよ」
「それ塾の先生からも言われたよ」
そう思った方に質問なのですが、なぜ根拠を本文から探すことを知ってるのに問題が解けないのでしょうか?
それは、根拠を本文中から探す本当のやり方について理解していないからです。
よく「根拠は本文中に書いてある」「自分の主観で考えてはいけない」と先生に言われますが、ぶっちゃけよくわからなくないですか?
実は私もここがわからなくて、自分は本文中から探しているつもりなのに
「それは本文に書いてないから✖︎」と言われて、
「え?なんで✖︎なの?もう国語わからない💦」みたいな経験をしてきました。
これから根拠を本文中から探す本当のやり方について解説していくので、しっかり学んでいきましょう。
では次の問題は解けますか?
「僕はハヤシライスが嫌いだ。ある日、僕はお腹が空いたのでカレーライスを食べた。」
Q.なぜカレーライスを食べましたか?
①その日はカレーライスを食べたい気分だったから
②お店の前を通るとカレーのいい匂いがしてきたから
③ハヤシライスが嫌いだから
④お腹が空いたから
この答えはなんだと思いますか?
大事なのが
- 根拠は考えるな、本文から探すべし
ということです。
本文に書いていないことは選んではいけません。
ここいったん読むのを止めて少し考えてみてくださいね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
それでは解説をしていきます
①からみていくと
①は本文に書いてますか?そうです、書いてませんよね?
もしかしたら文章に出てくる「僕」はカレーライスを食べたい気分だったかもしれません。が、本文に書いていないので絶対に選んではいけません。
これは親御さんに絶対に知っておいて欲しいことなのですが、
国語ができない子の特徴としては頭の中でこう考えてしまっています。
「カレーライスを食べたということはカレーを食べたい気分だったに違いない、自分も今日はカレーを食べたいなって気分になる時あるし、よし①を選ぼう」
みたいに自分の意見を混ぜて考えてしまっています。
ここで国語において1番重要なことを言います。
国語は100人が文章を読んだら100人全員が納得するような選択肢が正解になるということです。
つまり、自分1人がどう思うかで考えてはいけないんです。
「それってあなたの感想ですよね?」と言われてしまう選択肢は選んではいけないんです。
つまり、自分1人がどう思うか、ではなくて100人全員が納得するかという客観的な視点が大事になるんです。
この感覚わかりますでしょうか?
そうすると
①その日はカレーライスを食べたい気分だったから
②お店の前を通るとカレーのいい匂いがしてきたから
①②の選択肢は文章中に書いていないので、100人全員が納得する選択肢にはなりませんよね?
「それってあなたの感想ですよね?」と論破されてしまいます。
だからこの2つは✖︎になります。
この2つを選んでしまったお子さんは、まだ国語脳になれていないかもしれません。
今回の問題は簡単なので「自分は大丈夫だな」と思っているかもしれませんが、国語の点数が平均点以下なら自分1人で考えてしまう罠にハマっているので注意です。
ただ私も最初は全くできなかったので、今できなくても問題ありません。今この記事を読んで学んでいる時点で、かなり優秀な親御さんお子さんですからね。
この記事でしっかり学んでいきましょう。
そうすると選択肢は③か④のどちらかですよね。
③ハヤシライスが嫌いだから
④お腹が空いたから
そしてここで質問です。この2つとも本文中に書いてますよね?
皆さんも「選択肢2つまでは絞れるんだけどそこから間違えてしまう」みたいな経験ありませんか?
そんな方に伝えたい大事なことは、
理由を聞かれる問題は
- 「からためので」の部分が根拠の切り札になる、ということです。
そう、切り札です。
ピカチュウでいうとボルテッカー
炭治郎でいうとヒノカミ神楽
くらいの切り札になるということです。
本文中にはお腹が空いた「ので」とありますね?それが根拠の切り札になるので答えは④になります。
「ので」という根拠の切り札があることによって100人全員が納得する選択肢になります。
- 根拠は考えるな、本文から探すべし
という本当のやり方が理解できましたか?
ここまでをまとめると、理由を聞かれる問題では
- 根拠は考えるな、本文から探すべし
- 自分1人の感想ではなく100人全員が納得するものが正解
- 「からためので」部分が根拠の切り札になる
この3つを押さえておけば大丈夫です。
ちなみに物語文では「からためので」という言葉よりも、登場人物の気持ちが根拠の切り札になります。
物語文については後ほどの小説・物語文の読み方のところで詳しく解説しますね。
では次にこちらの問題も解いてみましょう。
出典;ちびむすドリル (河津 千代 「知っていますか 日本の自然と木の文化」 より)
- 根拠は考えるな、本文から探すべし
- 自分1人の感想ではなく100人全員が納得するものが正解
- 「からためので」部分が根拠の切り札になる
この3つを意識すれば解けるはずです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
はい、では解説しますね。
もしかしたら問題を見て
「お!20字でぬき出しって書いてあるじゃん!20字のやつを探そう、1、2、3、4〜」みたいに20字の言葉を探してしまった方、完全にNGです。
それでは20字の似たような1文に引っかかってしまいます。
親御さんから見てお子さんはどう解いてましたか?
- 根拠は考えるな、本文から探すべし
- 自分1人の感想ではなく100人全員が納得するものが正解
- 「からためので」部分が根拠の切り札になる
この3つを意識すれば、
大壁が主流になったのは「人々の好みと生活様式が、洋風になったため」と理由の箇所がわかるはずです。
問題文では「大壁」というつくりにすることが多くなったのはなぜか?と聞かれているので、大壁が主流になったのは〜と続く部分が正解になりますよね?
「ため」という切り札にも気づけましたか?
これは親御さんに注意してほしいのですが、
もしお子さんが、
他の箇所と迷ってしまった、もしくは解くのに1分以上の時間がかかった場合は、
- 難しい言葉が出てくると本文の内容が理解できない
- 問題文で何を聞かれているのか理解していない
- 主語と述語を理解していない
- 20字にとらわれすぎ
- 「からためので」にとらわれすぎ
これらの理由が考えられます。お子さんにどれか当てはまっていないか聞いてみてください。
もしどれにも当てはまらず「完璧に答えられたよ」というお子さんは、演習量を積めば伸びるはずなので、
予習シリーズなどの普段使っているテキストで、根拠を聞かれる問題のみを何個も解いてみてください。「答えの求め方が同じじゃん」と気づけて得点にできるはずです。
ただ、今回の例題が正解できても安心はできません。普段の模試やテストで理由を聞かれる問題を間違えていたら
- 難しい言葉が出てくると本文の内容が理解できない
- 問題文で何を聞かれているのか理解していない
- 主語と述語を理解していない
- 20字にとらわれすぎ
- 「からためので」にとらわれすぎ
これらの原因が考えられます。
それぞれ解説すると
・難しい言葉が出てくると本文の内容が理解できない
というのは
「真壁とか大壁とかよくわからない言葉が多くて大変だな、内容が難しくて頭に入ってこないな」と思っているお子さんのことです。
解決策としては、スラスラと頭に入ってくる正しい読み方を知れば大丈夫です。
これは後ほど紹介するので安心してください。
・20字にとらわれすぎ
また、国語が苦手な子の特徴としては、20字で抜き出しなさいと問題にあったら、「ラッキー!20字ってヒントあるから20字の言葉を見つけよう」と最初から字数を数えてしまうことです。はい、これは昔の私のことです。💦
いや〜私も本当に国語が苦手だったので、国語ができない子の気持ちがよくわかるんですよね。
・「からためので」にとらわれすぎ
それと国語が苦手な子は
「からためので」部分が根拠の切り札になる、ということに影響されすぎて
「とりあえずからためのでを探そう!」となってしまい、文章の内容を理解せずに「からためので」という言葉を探してしまうパターンがあります。
これも昔の私はやっていました。💦
この問題でいうと、「木造建築が少なくなったため」「大事な柱が、むれてヨワくなってしまうから」
この場所と迷ってしまったお子さんは、本文の内容を理解せずに「からためので」を探してしまっています。
つまり何が言いたいかというと
国語が苦手な子といのは
20字で抜き出しとあれば、すぐに20字の言葉を探したり
「からためので」が根拠になると言われれば、すぐに「からためので」という言葉を探したりで、
文章を理解することよりも探すことを優先してしまいます。
これが国語が苦手なお子さんのやっていることです。
文章を理解していないので、問題も解けずに時間だけが過ぎていって、「国語の時間足りない」という状況に陥ってしまうんです。
ただ、今できなくても問題ありません。この記事を読んでいる時点でかなり優秀ですからね。
これからトレーニングしていけばいいのですが、
もしお子さんが時間が足りないと言っていれば、内容を理解していない証拠です。
「じゃあ内容を理解するにはどうしたらいいの?」
そうした方への解決策としては、
スラスラと内容が理解できる読み方を知れば大丈夫です。
正しい読み方については後ほど紹介しますね。
ここまでをまとめると
理由を聞かれる問題の解き方はこちらの3つで
- 根拠は考えるな、本文から探すべし
- 自分1人の感想ではなく100人全員が納得するものが正解
- 「からためので」部分が根拠の切り札になる
もし今回の例題が解けなかった場合は
- 難しい言葉が出てくると本文の内容が理解できない
- 問題文で何を聞かれているのか理解していない
- 主語と述語を理解していない
- 20字にとらわれすぎ
- 「からためので」にとらわれすぎ
これらの理由が考えられます。
もしこれらに当てはまらない子は、文章の内容を理解できており、あとは演習を積むだけで伸びるので、予習シリーズなどのテキストで理由を聞かれる問題のみを何個も解いてみてください。
しかし一方で、1つでも当てはまった子は、本文の内容を正確に読めていないので、後ほど紹介する正しい読み方をマスターしてください。
このように話してきました。
この理由を聞かれる問題は入試でも毎年出されるので、
ぜひ解き方を覚えて練習してみてください。
指示語の問題の解き方、直前を探すだけではNG
次は、指示語を聞かれる問題の解き方についてです。
これとありますが次からふさわしいものを選びなさい、という指示語を聞かれる問題
皆さんも「指示語の問題は直前を探せ」と言われたことありませんか?
実は直前を探すだけではNGなんです。今回で正しいやり方を完全にマスターしましょう。
正しい解き方は
指示語問題の解き方
- シンプルに直前を見ればOK
- 指示語を言い換えて意味が通じるか確認する
この2つを意識すれば解けます。
「指示語を言い換えて意味が通じるか確認するってどゆこと?」
と思いましたよね?
例えば、明日は晴れるかな?そうなったらいいな。
このそうなったら、というのは直前にある明日晴れること、を指しますが、
そうなったらを→明日晴れるならいいな。と言い換えて確認するということです。
これわかりますでしょうか?
この指示語の言い換えの確認は必ずしてください
ではこちらの問題は解けますか?
「アーニャはピーナッツが大好きです。ある日、アーニャはスパイのお父さんと一緒にお店へ買い物にいきました。しかし、お店にはピーナッツが売っていませんでした。そのことが原因でアーニャは悲しくなり泣いてしまいました。」
Q.下線部「そのこと」とはどのようなことですか?
①超能力でお父さんがスパイだと気づいてしまったこと
②ピーナッツが大好きだということ
③ピーナッツがお店に売っていなかったこと
- シンプルに直前を見ればOK
- 指示語を言い換えて意味が通じるか確認する
この2つを意識してくださいね、簡単に思う方もいるかもしれませんが、簡単な問題でも気を抜かずにやりましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
では解説します
①はどうでしょうか?
そうです、どこにも書いてないですね。先ほども言いましたが、国語では本文に書かれていないことは絶対に選んではいけません、ここを徹底しましょう。
「もしかしたらアーニャの超能力でお父さんの正体に気付いたかも」みたいに勝手に想像しないようにしてください。100人が読んだら100人全員が納得する選択肢が正解になります
自分1人の意見を絶対に混ぜてはいけません。自分1人の意見で選ぶと
「それってあなたの感想ですよね?」と言われてしまいます。自分の感想ではなくて客観的に選ぶことが大事です。
②は書いてはいますが、アーニャが悲しくなり泣いてしまった原因を聞かれているので適切ではありません。
- シンプルに直前を見ればOK
- 指示語を言い換えて意味が通じるか確認する
この2つを意識するように言いましたよね?
では②の場合、「そのこと」を「ピーナッツが大好きだということ」が原因でアーニャは悲しくなり泣いてしまいました。
と言い換えて確認しましょう。そうすると意味が通じないとわかりますよね?
そうすると
③が正解だとわかるはずです。
このように指示語を聞かれる問題では
- シンプルに直前を見ればok
- 指示語を言い換えて意味が通じるか確認する
この2つを意識しましょう。
そうするとこの問題も解けるはずです。
出典;ちびむすドリル (小泉 武夫「いのちをはぐくむ農と食」より。一部省略)
この問題は少しひっかけなので、ここでいったん時間を取って解いてみてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
では解説です。
この問題も
- シンプルに直前を見ればOK
- 指示語を言い換えて意味が通じるか確認する
この2つを意識して直前を探すと、「それ」が指すのは「賞味期限が切れたもの」とわかりますよね。
ちゃんと指示語を言い換えて意味が通じるかの確認までしましたか?この確認までできた人は素晴らしいです。
「それ」を言い換えると「賞味期限が切れたものは捨てているのです」となるので意味も通じます。
ただ、問題には文中の言葉を使って十字程度で書くように言われているので、「賞味期限が切れた食品」とうまく言い換えてあげると満点がもらえます。
「賞味期限が切れたもの」よりも食品と言い換える方がいいですね。
ここは細かいひっかけなのですが、お子さんは正解できましたでしょうか?
もし「賞味期限が切れたもの」と答えたお子さんは、問題文をよく見るようにすると成績が伸びていきます。
ここ正解できたお子さんはレベル高いです。
他にもこの問題はどうでしょうか?
出典;ちびむすドリル (香山リカ「10代のうちに考えておくこと」による)
これもいったん立ち止まって考えてみてくださいね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
- シンプルに直前を見ればOK
- 指示語を言い換えて意味が通じるか確認する
この2つを意識すると解けると思います。
皆さんア〜エの中で何を選びましたか?
ここで質問なのですが、今皆さんが選んだ選択肢に自信がありますか?
100%自信がないのであれば、もう少し演習を積んで慣れていく必要があります。
ちなみに答えはエの「ラッキーなことが続くこと」になります。
ここで重要なことを言うのですが、今お子さんと一緒にこの記事を読んでいる親御さんへ質問です。
お子さんの今の様子はどうでしたか?
- こんなの簡単だよエ以外の選択肢はありえない100%自信がある
- たぶんエかな、うんやっぱりそうだよね、正解してよかった
- うーん、アイウエどれも書いてあるしよくわからないな、、、
この3タイプに分けることができると思います。
お子さんのタイプが①であれば問題ないのですが、②の子や③の子は
本文の内容を十分に理解できておらず、頭の中で整理できていない可能性があります。
ただ活字を読んでいるだけの状況ということですね。
これは私も経験あるのでわかるのですが、ただ字を追っているだけで本文の内容を頭で整理できていないと国語の成績は一生伸びません。
後ほど本文の内容を理解する正しい読み方を詳しく紹介するので、②と③タイプのお子さんは必ず見てくださいね。
他にもこんな問題を解いてみましょう。
出典;ちびむすドリル (香山リカ「10代のうちに考えておくこと」による)
この問題はどうでしょうか?制限時間は30秒です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
はい、皆さん解けましたか?解説をしていきます。
もし30秒以上かかってしまったり、答えに迷ってしまった人は
- シンプルに直前を見ればOK
- 指示語を言い換えて意味が通じるか確認する
この2つをまだ意識できていない可能性があります。
答えは、「毎日が映像とともに明けくれている」時代となります。
①「映像によってたくさんのことを知る」時代
②「毎日が映像とともに明けくれている」時代
この2つで迷うかもしれませんが、
①は知る時代となってるところが文の繋ぎ方として少し不自然ですね。
知るようになった時代とか、知れるようになった時代とかであれば自然ですが、「知る時代」では不自然です。
それと①を選んでしまった人は
・シンプルに直前を見ればOK
このことをまだ徹底できていません。
これから国語の文章を読む時は必ず意識してみてください。
ここまでをまとめると指示語の問題の解き方は
- シンプルに直前を見ればOK
- 指示語を言い換えて意味が通じるか確認する
この2つを意識すれば解けるということです。
例題の答えを出すのに時間がかかってしまった、制限時間内に解けなかったという子は
予習シリーズなどのテキストで指示語を聞かれる問題のみを何個も解いてみてください。
指示語の問題は少しトレーニングすれば簡単に正解できるので、
- シンプルに直前を見ればOK
- 指示語を言い換えて意味が通じるか確認する
この2つを意識しながら演習を積んでいくと得点できるようになります。
ここまで聞いて皆さんこう思いませんか?
「答えってこんなに直前にあるんだ、シンプルだな」
「全文を読まなくても正解できるな」
こう思いませんでしたか?
そうです、国語は全文読まなくても解き方を知っていれば正解できるんです。
だって皆さんも文章が長くて時間が足りないって経験ありませんか?
最近の中学受験の入試問題は大人が読んでもゆっくり最後まで読めない文章も多いんです。文章を読む力も大事ですが、解き方を知っていればこんなにも簡単に解けるんですね。
ぜひ指示語の問題は
- シンプルに直前を見ればOK
- 指示語を言い換えて意味が通じるか確認する
この2つを覚えて練習をしましょう。
言い換え問題の解き方、同じ意味の言葉に注目する
次は、言い換え問題の解き方についてです。
この言い換え問題の解き方を知らない子けっこう多いんですよね。
塾でもなかなか教えてくれないのですが、今回私の記事で簡単なやり方を紹介します。
ズバリ解き方としては
- 同じ意味の言葉に注目する
- 問題文からヒントを得る
これです。
今回はまず問題を解いてもらって、解き方を詳しく解説していきます。
出典;ちびむすドリル (畑 正憲 「ムツゴロウの動物交際術」による)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
では解説していきます。
これは「目線を同じにしてやる」の言い換え問題ですね。
まさかとは思いますが
「お!問題文に15字以内で書きぬきなさいとある、1、2、3、4〜」みたいに15字以内の言葉をいきなり探していませんか?
もしお子さんがそうしてたら完全にNGです。
それでは15字以内の似たような1文に引っかかってしまいますからね。昔の私もやっていました💦
先ほど理由を聞かれる問題のところでも書きましたが、本文の内容を理解することよりも探すことを優先すると一生国語は伸びません。まずは本文の内容を理解しましょう。
では正しい解き方を詳しく解説すると
言い換え問題の解き方
- 同じ意味の言葉に注目する
- 問題文からヒントを得る
この2つを意識します。
まず問題には筆者はどのような意味でこう言ったのですか?とあります。
本文を読み進めていくと、「わたしが言ったのは精神のレベルを同じにする」という意味だった。とあります。
並べてみると筆者はどのような意味でこう言ったのですか?
わたしが言ったのは精神のレベルを同じにするという意味だった。
「意味、言った」と同じ言葉が使われていることに気づきましたか?
- 同じ意味の言葉に注目する
- 問題文からヒントを得る
このように言い換え問題では、問題文からヒントを得て、同じ意味の言葉に注目することで答えが出てきます。
もしかしたら「他の部分を選んでしまった」という方もいるかもしれません。
今できなくても問題ないので安心してくださいね。
- 同じ意味の言葉に注目する
- 問題文からヒントを得る
今回の例題を通して、この2つの解き方をイメージできたと思うので、
次の問題も解いてみましょう。
出典;ちびむすドリル (河津 千代 「知っていますか 日本の自然と木の文化」 より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
では解説します。
日本の風土を言い換えている部分を探せばOKです。
- 同じ意味の言葉に注目する
- 問題文からヒントを得る
この2つを意識してみてください、必ずヒントがあります。
問題文には「日本の風土」の特ちょうを述べている部分を10字で書きぬけとあります。
風土というのはどういう意味かわかりますか?
ここ少し考えて、親御さんに説明してみてください。
答えられる子は語彙力ありますね。
風土の意味を説明できましたか?
そうです、風土というのは気候という意味ですよね?
つまり、日本の気候について書かれた部分を探せばいいので、「日本は高温多湿の季節がある国です。」
という部分が見つかり、高温多湿の季節がある、というのが答えになります。
- 日本の風土
- 日本は高温多湿の季節がある国です。
「日本」という言葉も重なっていますし、
『風土=気候=高温多湿』
と同じ意味の言葉も使われています。
このように言い換え問題は、ヒントとなる言葉を中心に選んでいくことで解けるようになります。
もしかしたら
「間違えたな、まだ少しわからないな」
という子もいるかもしれません。
そうした子は本文の内容を頭の中で整理できるようになると簡単に解けるようになります。
何度も言いますが、この記事を読んでいる時点でかなり優秀なお子さんなので、必ず伸びていきます。
今できなくても安心してくださいね。後ほど頭の中で整理できる読み方を紹介するので、一緒に練習していきましょう。
ここまでで入試に出やすい問題3選を解説してきましたが、
解き方も一緒にまとめるとこれです。
理由を聞かれる問題の解き方
- 根拠は考えるな、本文から探すべし
- 自分1人の感想ではなく100人全員が納得するものが正解
- 「からためので」部分が根拠の切り札になる
指示語問題の解き方
- シンプルに直前を見ればOK
- 指示語を言い換えて意味が通じるか確認する
言い換え問題の解き方
- 同じ意味の言葉に注目する
- 問題文からヒントを得る
この3つは入試でよく出るので、予習シリーズなどのテキストを使って、苦手な種類の問題を何個もやることで、正解するための解き方がわかってきます。
もしかしたら
「うちの子は国語の勉強を継続できない」「自分のやり方でやってしまって効率が悪い」
そう悩んでる方もいるかもしれません。
でも安心してください。
この記事の最後には、お子さんが効率的な勉強を継続できる最高の環境を用意しましたので、ぜひ最後まで読んでください。
結局は正しい勉強法を知っても、効率的な勉強を継続しないと伸びないですからね。
またお子さんが国語の成績を伸ばせるように、今日お伝えした解き方をスライドにまとめました。お子さんが勉強する際に、これを見ながらやるとコツを掴めるはずです。
こちらのスライドをまとめた中学受験完全攻略という限定資料を、記事の後半で無料プレゼントしているので、ぜひ最後まで読んでください。
ここまで解き方を紹介してきましたが、
でも皆さんこんな悩みありませんか?
解き方はわかったけど、
そんなお悩みありますよね?
たしかに解き方を知っていても、文章を正確に読めなければ、国語の成績が伸びることはありません。
ではなぜお子さんが文章を読めないのかというと
ジャンルごとの正しい読み方を知らないからです。
実は、国語は読み方さえ知ってしまえば、どんな文章でも理解できるようになって問題も解けます。
ということでここからは、物語文と説明文の正しい読み方を紹介していきます。
小説・物語文の読み方、気持ちを読み取る4つの方法
気持ちを読み取るコツ
まずは小説・物語文の読み方を解説して、後ほど説明文の読み方を紹介します。
ではここで皆さんに質問です。
小説・物語文では何が大事でしたっけ?一言で答えてください。
そうです、登場人物の気持ちですよね。
なぜ気持ちが大事なのかというと、物語文の問題では気持ちを正確に読み取ることができたか?を聞かれるからです。
「気持ちが大事なんて知ってるよ」
「その気持ちを読み取るのが難しいんだよ」
と思った方
皆さんが難しいと思っているのは、気持ちを読み取るコツを知らないからです。
気持ちを読み取るコツを知ることで得点が伸びていくので、それを紹介していきますね。
では気持ちを読み取る上で押さえておきたいポイントは2つあります。
気持ちを読み取るコツ
- お決まりの型を知る
- 描写を追う
この2つをマスターすれば物語文は正しく読めます。
それぞれ簡単に説明すると
お決まりの型というのは、あることがキッカケで登場人物がマイナスの気持ちからプラスの気持ちになるという、あるあるパターンを指します。
描写を追うというのは、様子や風景から気持ちを読み取ること。
つまり「顔を真っ赤にさせて」という様子から怒っている気持ちを読み取ることや、「夜空の星がぼやけて見えた」という様子から涙が出るほど悲しい悔しいといった気持ちを読み取ることです。
ではこの2つのコツについて詳しく解説していきます。
まずお決まりの型を知ることについてですが、
実は受験に出る物語文はほとんど型が決まっているんです。
例えば鬼滅の刃1話目もそうです。
鬼滅の刃は、簡単に言うと主人公の炭治郎が鬼と戦っていく物語なのですが、
第1話は家族と平和に過ごしていて幸せな気持ちから
ある日家族が鬼に襲われてしまう出来事があって
炭治郎は立ち上がれないほどショックを受けます。
すると冨岡義勇という人が現れて悲しんでばかりいないで自分にできることを考えろと言われる。
そこで家族を襲った鬼に近づくために炭治郎は旅に出ようと決意を新たにする。
こういった経緯で進んでいきます。
まさにこの型の通りですよね?
このお決まりパターンを知ることで、この展開だったら主人公の気持ちはこう変化していくだろうなと予想することができて、問題も解けるようになります。
ドラえもんの話もそうです。
のび太が鼻歌まじりで散歩していてご機嫌な気持ちから
ジャイアンが現れていじめられて
悔しい気持ちになる。
そこでドラえもんから秘密道具をもらってジャイアンに仕返しをしに行く「もうのび太いじめないから勘弁してくれ」とジャイアンに言われて
仕返しができてスッキリした気持ちになる。
このような経緯で進んでいきますよね?
まさにこの型の通りです。
入試で出される物語文もこのようなお決まりの型になることがほとんどです。
ぜひ手元にあるテキストの文章を照らし合わせて、「あ!本当にお決まりの型になってる」と確認しながら読んでみてください。
次は描写を追うことです。物語文ができない子はここでつまづいてることが多いです。
物語文では登場人物の気持ちを追うことが大事ですが、
嬉しいとか悲しいとか直接書かれていない場合がほとんどです。
例えば、「その悪い知らせを聞いたとき彼はガチャンと電話を落とした」というようにショックを受けた様子が間接的に遠回しに描かれます。彼はショックを受けました、と直接的に書かれないことが多いんですね。
他にも、彼は顔をうつむいたまま黙り込んでしまった、突然背中を向けた、顔を真っ赤にさせて、などの気持ちを表す描写をすることが多いです。
つまり、私たちはこの描写から登場人物の気持ちを追っていくことが大事だということです。
「でもその描写から気持ちが読み取れない」「どうやったら正確に読み取れるのかな」
そう思った方へ
正確に読み取るために、描写を3つ紹介します。この3つを追うだけで気持ちは読み取れるようになるので、ここ何度も読んでくださいね?
描写には主に動作とセリフと情景描写の3つがあります
- 動作
- セリフ
- 情景描写
それぞれ詳しく解説していきます。
まず気持ちを表す描写1つ目の動作は
先ほどの
「その悪い知らせを聞いたとき彼はガチャンと電話を落とした」
このガチャンと電話を落としたという動作によってショックを受けた気持ちが読み取れますし、
突然黙り込んでしまった、という動作からは悩むとか困るという気持ちが読み取れますよね?
気持ちを表す描写2つ目のセリフは
「もう知らない!」というセリフからは怒っている気持ちが読み取れるし、
「僕は必ずやるんだ!」というセリフからは強い意志が読み取れますよね?
ただ、セリフは注意することがあって、それは必ずしも気持ちを正直に話しているとは限らないということです。
例えば、友達と一緒にお化け屋敷に行ったとき、友達が「僕怖くないもん」とは言っているものの、少し体が震えていて、自分は列の後ろにいて先に行こうとしていない状況だと、本当は怖がっている気持ちが読み取れますよね?
このように必ずしも気持ちを正直に話しているとは限らないので、セリフだけで判断しないように注意しましょう。
セリフ以外にも気持ちを表す根拠がないかを探すといいです。先ほどのお化け屋敷の文だと、「少し体が震えていて、自分は列の後ろにいて先に行こうとしていない」という箇所が根拠となって、本当は怖がっている気持ちだと読み取れます。
ここ少し難しいので後ほど実際の文章で練習しますね。
気持ちを表す描写3つ目の情景描写というのは
登場人物の目に映った風景のことです。
同じ風景を見ていても登場人物の気持ちが嬉しい時と悲しい時とで描き方が違うんです。
例えば、
①塾からの帰り道、けいたくんは鼻歌混じりでいつもより速く歩いていました。手にはテスト用紙を握りしめています。「早くお母さんに知らせたい!僕やっとできるようになったんだ!」そう心の中で言いながら、夜道を駆け抜けます。ふと夜空を見上げると、星がいつもより輝いて見えました。
という文章と
②塾からの帰り道、けいたくんは「あれだけ頑張ったのに」とつぶやきながら、テスト用紙をくしゃくしゃに丸めました。「友達はあんなにいい点数とってるのに。はぁ」とため息をついて一人で夜道を帰ります。ふと夜空を見上げると、突然星がぼやけたように見えました。
この2つの文章を比べると、
同じ星を見ているのに、気持ちが違うので描き方が違いますよね?
1つ目の文章で、星がいつもより輝いて見えたというのは、テストの点数が良くて嬉しい気持ちを表しています。
一方2つ目の文章で、星がぼやけて見えたというのは、テストの点数が悪くて悔しい悲しい気持ちを表していて、涙ぐんで星がぼやけたように見えたと読み取れますよね?
このように情景描写というのは登場人物の気持ち次第で目に映る風景が変わるということです。
もしかしたら
「星がぼやけて見えたって言われても、これを涙ぐんでいると読み取れないよ」って思った人いませんか?
私も以前は気持ちを読み取ることが苦手だったので、星がぼやけたってことは目が悪かったのかなみたいに気持ちを読み取れなかったんですね。
そんな時は前後の文章がマイナスかプラスかで判断するといいです。前後の文章がマイナスなら星がぼやけて見えたというのはマイナスの気持ちを表している、つまり涙ぐんでいるとわかりますよね?
先ほどの文章ならマイナスですか?プラスですか?
そうです、「テスト用紙をくしゃくしゃに丸めました。「友達はあんなにいい点数とってるのに。はぁ」とため息をついて」という部分からマイナスの気持ちが読み取れますよね?
だから星がぼやけて見えるというのはマイナスだとわかるんです。
ここをしっかりと理解することで気持ちを読み取ることができるようになります。
「うーん、なんとなくわかった気もするけど実際の文章で正確に読み取れるかな?」
そう思う方もいると思いますので、実践的な練習をしていきましょう。
文章で線を引くべき3つの箇所、実践トレーニング
ではここから文章に線を引く練習をしてみましょう。
大事なのは登場人物の気持ちを客観的に読み取ること、つまり自分1人の感想ではなくて、100人全員がこう読み取るだろうと客観的に気持ちを読み取ることです。
出典;ちびむすドリル (角野 栄子「魔女の宅急便」より)
まずはこちらの文章で登場人物キキの気持ちが読み取れる
- 動作
- セリフ
- 情景描写
これらに線を引いていきましょう。
今回は画面上なので探す形で大丈夫ですが、実際にテキストで勉強する際は気持ちが読み取れる箇所に線を引いてくださいね。
ここでいったん立ちどまって考えてみましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
では解説していきます
まずは
「あたしが?飛べる?」というセリフがキキの気持ちを表しているので線を引きましょう。
ちなみにこの時のキキの気持ちはどんな気持ちでしょうか?
イメージするだけではなく言葉にしてみてください。この言語化するというのが大事です。
今親御さんと一緒に読んでいる方は、親御さんにキキがどんな気持ちなのかを説明してみてくださいね。
わかりましたか?
ここではキキの驚きや少し不安な気持ちが読み取れます。
「そのさそうような言い方が少し気になりましたが」というところからも少し不安な気持ち、ためらう気持ちが読み取れるからです。
そして文章を読み進めると
「おずおずとほうきにまたがって」という部分からも気持ちが読み取れるので線を引きましょう。ここに気づけた人はすごいです。
皆さん、おずおずとという意味わかりますか?
「初めて聞いたからよくわからない」という方もいますよね?
ここでおずおずとという意味はこんな意味ですよ、と私から正解を教えてもいいのですが、
試験本番中にわからない言葉が出てきた時の秘策を教えます。
それは前後の意味から予想することです。
この「おずおずとほうきにまたがって」という部分の前後を見てみましょう。キキはどんな気持ちですか?
あたしが?飛べる?、そのさそうような言い方が少し気になりましたが、からも読み取れるように、少し不安でためらっている気持ちなのわかりますか?
ということは、おずおずとという言葉の意味も、ためらいを表すのかなと予想できますよね?
ちなみに辞書の意味は、おずおずとは相手を恐れてためらいながらする様子。おそるおそる、とあります。
前後の文章の意味とほぼ同じですよね?
このように文章中にわからない言葉があった時には、前後の文から予想することも覚えておいてください。
これができるとかなり上級者です。
国語が苦手な人は今はできなくても大丈夫です。
ちなみに私が小学生の頃は前後の意味から予想するなんてできませんでした。ここから学んでできるようになれば大丈夫です。
次に「あたし、飛んでる!」キキは思わずさけんでいました。
ここからもキキの気持ちを読み取ることができるので線を引きましょう。
これは驚いている気持ち、そして驚きの中にも気持ちが高ぶって興奮している様子が読み取れます。
「とてもいい気持ちでした」からは晴れやかな気持ちが読み取れるので、ここも線を引きましょう。
皆さんどうですか?
登場人物キキの気持ちが読み取れる
- 動作
- セリフ
- 情景描写
これらに線を引けましたか?
「全部は見つけられなかった」
「見つけられたけどどんな気持ちかを言葉にして説明できなかった」
「どうしてその気持ちになるのかわからなかった」
そうした方もいるかもしれませんが、今はまだ始めたばかりなのでできなくて当たり前です。
自転車も1回目で乗れる人はいませんよね?
今私と一緒にやったみたいに、皆さんが物語文を読む時は
登場人物の気持ちが読み取れる
- 動作
- セリフ
- 情景描写
これらの箇所に線を引いていって、解説を確認して自分の読み取り方が正しかったかを確認するようにしましょう。そうすれば必ず国語の成績は上がってきます。ここの部分、お子さん1人では難しいかもしれないので、親御さんもサポートしてあげてください。
では次に問題を解いていきましょう。
出典;ちびむすドリル (角野 栄子「魔女の宅急便」より)
こちらの問題は、必ず根拠を明確にして選択肢を選んでくださいね。
例えば、正解はア、なぜなら文章中のこの部分から○○という気持ちが読み取れるから。
他の選択肢が間違っている理由は○○だから。
みたいに答えられると完璧です。
お子さんがここまで説明できたらすごいです。
ではやってみましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
できましたか?
では解説をしていきます。
まず③の問題ですが、「あたし飛んでる!」を声に出して読むとき、どのような調子にするといいですか?
ということでこの時のキキの気持ちを聞かれていますよね?
ではこの前後からはどんな気持ちが読み取れるでしょうか?
根拠となる部分を明確にしましょう。
「思わずさけんでいました!」ここからは驚いた気持ちが読み取れますよね?
ですから正解はイの
びっくりしたように大きな声で読む
というのが正解になります。
飛んでる!のびっくりマークも根拠になりますね。
他の選択肢を見ると
アのこわがっているように
ウの静かな声で読む
エのだれかにたずねるように
この部分が✖︎になります。
ここではプラスの気持ちになっていますよね。
お決まりパターンを意識して
ここがマイナスの気持ちゾーン、ここで出来事があって、ここから先がプラスの気持ちゾーン
このような型を意識できると完璧です。
では次の問題にいきましょう。
空気もほんのすこし青い感じでした、というのはどういうことかを聞かれていますね。
これも気持ちを読み取る問題です。
この時のキキの気持ちはどうですか?プラスかマイナスのどちらでしょうか?
そうですね、前後の文章から読み取ると、「とてもいい気持ちでした」とか「もっと高いところを飛んでみよう」からプラスの気持ちが読み取れます。
そこで選択肢を見ると
ウが正解だとわかります。
アはこわくてという箇所が✖︎です。確かに最初は怖い気持ちも読み取れますが、この時はプラスの気持ちに変わっています。
イは気温の話をしていますね、気温の話は文章に書いていませんし、気持ちの話ではないので✖︎になります。
物語文では登場人物の気持ちを正確に読み取れているかが問われるので、このような気温について書かれている選択肢はあまり正解にはなりません。ここは物語文にすこしなれる必要があります。
エは屋根の青い色がうつってという箇所が書いていないですし、気持ちの話ではなく色の話になっているので✖︎です。
皆さん解けましたか?
このように文章中の気持ちを正確に読み取ると解けますよね?
物語文では登場人物の気持ちが問われるということ、ぜひ覚えておいてください。
もしかしたら
普段の物語文の勉強では
なかなか正確に読み取れない、
自分はこう思ったのに解説には違う答えが書いてある
そんな方も多いと思います。
私も実際に、「え?これは悲しい気持ちだと思っていたのに、答えは嬉しい気持ちなの?」「なんでこの答えなの、自分はこう思うのに、おかしい!」みたいに正確に読み取れない経験をしてきました。
そういう方はまだ自分1人の感想で考えてしまっています。
あなたの感想ですよね?と指摘されないように、100人が文章を読んだら100人全員が納得するような客観的な読み取り方をするようにしましょう。この感覚がとても大事です。
具体的なやり方としては、文章を読んだら解説を読んで、自分の読み取り方と正しい読み取り方が一致するまで勉強しましょう。
「おかしい!自分ならこう思うのに!」ではなくて、答えにはこう書いてある、自分の考えと違うけど100人全員が読んだらこう読み取るんだなと、読み取り方を一致させていきましょう。
それではもう一つこちらの文章もやってみましょう。少し難易度が上がります。
出典;ちびむすドリル (今井 恭子「歩き出す夏」より)
登場人物の気持ちが読み取れる
- 動作
- セリフ
- 情景描写
などに注目しながら読んでくださいね。
では読むのを止めて解きましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
では解説していきます。
「ママは悪びれずに答えた」とありますが、これはママのどのような態度を表していますか、とあるのでママの気持ちを読み取ればいいです。
皆さんは悪びれずという意味を知ってますか?
悪びれずというのは、気おくれせずにどうどうとしている様子、という意味です。悪びれずの意味を知っている人は簡単に選べたのではないでしょうか?
「悪びれずの意味がわからなかった」
そんな方もいることでしょう。
では言葉の意味がわからない時は何をすればいいんでしたっけ?
そうです。
前後の意味から予想するんですよね?
この「ママは悪びれずに答えた」という部分の前後を見てみましょう。ママはどんな気持ちですか?
登場人物ママの気持ちが読み取れる
- 動作
- セリフ
- 情景描写
に線を引いて、その部分を根拠にしてください、絶対に自分1人の意見で考えてはいけません。
では文章中でママの気持ちを読み取れる箇所は、「宇宙よ、宇宙」「いやぁね、可奈子まで。〜」という部分のセリフになります。ここに線を引けた子はいい感じです。
特に可奈子まで。〜のセリフからは、ママのどんな様子が読み取れますか?
ここで少し言葉にして、親御さんに説明してみてください。この言語化する力がとても重要です。
言葉にして説明できますか?
そうです、作品に夢中になっていることが読み取れますよね。
会話の途中から作品をどうしようかと考え始めていることから作品を楽しんでいることが読み取れます。
「うーん、正確に読み取れなかったな」「なんでその気持ちが読み取れるの?」という子もいると思いますが、ここは少し難しいので気にすることはありません。練習していきましょう。
そこで選択肢を見ると、
実際に答えはイになります。
もちろん悪びれずという意味を知っていれば、イを選んでもいいです。
他の選択肢を見てみると
アは自分の作品を娘にわかってもらおうと必死になっている、というのは確かに「ほら。宇宙でしょうが」という部分から読み取って選んでしまった人もいるかもしれません。しかし、ママの気持ちとしては、わかってもらおうと必死になっているだけではないんですね、その証拠にそうだ中に豆電球をつるそうかしら、と作品のことに意識が向いています。
もしわかってもらおうと必死になっているなら、どうしてわからないの、ここが宇宙でこう見えるでしょう、みたいにもっと説得するはずですよね?
しかし本文中にはそこまで必死になっている様子はありません。
なのでアは不正解になります。
ここ少し迷ってしまった方もいると思います。
「自分はアだと思ったのに、やっぱり国語は無理かも」と思ってませんか?
その気持ちは私もわかるのですが、自分1人の意見ではなくて、ふーん100人全員が読んだらアは不正解になるんだ、というような感じで自分の読み取り方と正解の読み取り方を一致させるようにしてくださいね。
ですから「自分はこう思うのに!おかしい!」
と思うのではなく、自分はこう思うけど客観的にはこう読み取れるんだ、ふーん。といった感じで学べばオッケーです。
まあたしかに最初は自分の読み取り方にズレがありますが、物語文を読んで気持ちが表れているところに線を引いていき、解説を読むことで、自分の読み取り方と客観的な読み取り方が少しづつ一致してきます。
選択肢ウはけいべつしているが✖︎です、この時のお母さんの気持ちは悪びれずという言葉があるようにプラスの気持ちです。またその後のセリフから作品に夢中になっていることが読み取れます。けいべつするというのは、バカにする、さげすむというマイナスの意味なので✖︎になります。
選択肢エはアーティストにしかわからないという部分が書いてないので✖︎、気どっているという部分も✖︎です、確かに気どっているとは本文中に書いてあるので、引っかかる人もいるかもしれませんが、これは娘の目にうつったママの様子のことですよね。この問題ではママの態度を聞かれているので気どっているわけではありません。もしお子さんがエを選んでしまった場合は文章が正確に読めていない可能性があります。主語と述語を間違えて読んでしまっているので、後ほどお伝えする主語と述語の勉強法の部分を見逃さないでくださいね。
この問題、皆さん解けましたか?
悪びれずという言葉の意味を知っていればかなり楽に解けますよね。ただ言葉の意味を知らずとも前後の文章の意味から読み取ることもできますが、やはり語彙力があると国語は有利です。
「うちの子は語彙力がないのよね」
そんな方には後ほど語彙力をつける方法もお伝えするので安心してください。
では2つ目の問題の解説です。
これは選択肢で迷った方もいるのではないでしょうか?
ママにとっていちばんたいせつな世界から、はじきだされたような自分を感じ、悲しかった。
とありますが、この時のわたしの気持ちを説明したものを選ぶ問題ですね。
多くの人はアとイで迷ったと思います。
ウはやめることはないだろうのところが書いてないので✖︎、
エもひとりで賞金を使う話は書いていないので✖︎です。
このウとエを選んでしまった子は、まだ自分1人の意見で考えてしまっています。
問題はアとイです。
皆さんも2択で迷った経験ありませんか?
今回は2択で迷った時の対処法をお伝えします。
問題文をよく読むと、この時のわたしの気持ちを説明したものを選べとあるので、
この時のわたしの気持ちはどんなのかというと
ママにとっていちばんたいせつな世界から、はじきだされたような自分を感じ、悲しかった。
この部分の気持ちをうまく説明したものを選べということです。
つまりこれは言い換え問題なんですね。
そうすると
「ママにとっていちばんたいせつな世界」というのは何を指しているかわかりますか?
そうです、陶芸のことですよね?
「はじきだされたような自分を感じ」というのはどんな気持ちですか?
仲間外れにされたような感覚、理解できないと言われた気持ち、こうなるのわかりますか?
そうすると
それをうまく言い換えているのはアの選択肢なので、正解はアになります。
これは言い換えの問題だと気づけるかが大事ですね。
解き方を知ってしまえば意外とシンプルだとわかるはずです、
並べてみるとわかりやすいです。
もしイを選んでしまった方は、
ー線の前の箇所を根拠にしたと思います。
確かに孤独については書いてますので、イを選ぶ気持ちもわかります。
ただ、今回は
「ママにとっていちばんたいせつな世界から、はじきだされたような自分を感じ、悲しかった。」
この時のわたしの気持ちを説明したものを聞かれているので、この文章をうまく言い換えた選択肢が正解になります。
2択で迷ったら、本文の内容を言い換えてないか、関連したことを言っていないかを注意してみてください。ー線部がそのまま選択肢に言い換えられるというのは多くあります。2択で迷ったらこの解き方を覚えておきましょう。
このような2択で迷う問題が解けるようになると得点は伸びていきます、ぜひ他の問題も2択で迷ったらこのやり方で解いてみてください。似たような問題をたくさん解いて解説を見ることで得点しやすくなります。
問題お疲れ様でした。
正解できた人も、答えに至るまでのプロセス、解き方まで合っていたかをしっかり確認してくださいね。
この2つ正解の根拠まで説明できたお子さんはかなり凄いです。
これは親御さんへの質問なのですが、
実際に物語文の例題を解いてきましたが、お子さんは理解できているでしょうか?
ぜひ普段使っているテキストの物語文もこのように解いてみてください。
では復習しやすいように、ここまでをまとめます。
物語文で点数を取るためには、
登場人物の気持ちを読み取ることが大事、なぜなら問題で気持ちが聞かれるから。
気持ちの読み取るコツとしては、お決まりの型を知ること、動作セリフ情景描写などの描写を追うこと。
気持ちを読み取るコツ
- お決まりの型を知る
- 描写を追う
- 動作
- セリフ
- 情景描写
おすすめの勉強法は、文章を読んでいく中で登場人物の気持ちが読み取れる
- 動作
- セリフ
- 情景描写
これらに線を引いていくことが大事。
気持ちを読み取る時は、プラスかマイナスかそれ以外かで気持ちを追うこと。
解説を見てその自分の読み取り方が正しいかどうかを確認すること。
同時に、おずおずと、悪びれず、などの意味がわかるような語彙力があると有利に解ける。
語彙がわからない時は前後の意味から読み取ることも可能。
2択の選択肢に迷ったら、本文の内容が言い換えられてないか、関連したことを選択肢に書いていないか、を注意すると正解に近づく。
このように話してきました。
スラスラと頭に入ってくる説明文の読み方
筆者の主張を読み取る方法4選
次は説明文の読み方です。
皆さんも
「説明文は筆者の主張が大事だよ」
そう言われたと思います。
しかし、90%以上の人は説明文の本質に気づいていません。
今日はこの本質を解説します。
ズバリ、説明文では筆者の主張となる要点を追っていけばいいんです。
先ほど国語ができない子は、内容が頭に入ってこない、理解できずに頭の中で整理できないという話をしましたよね?
それは要点となる主張を追えていないからです。
なぜ主張が大事なのかというと、
ほとんどの問題は筆者の主張、つまり要点を聞いてくるからです。
だから要点さえわかってしまえば問題は簡単に解けるんですね。
例えば、10字以内で抜き出しなさい、みたいな問題だと
要点を理解していない人からしたら
どこから抜き出せばいいかわからない、と文章全体から探さなくてはいけませんが
要点を理解している人は
およそこのあたりに答えがあるぞ、と文章の一部である要点から探すだけで正解できるんです。
明らかに後者の方が簡単ですよね。
皆さんもイメージしてほしいのですが、答えが書いてある場所がわかっていれば、時間をかけずに正解できると思いませんか?
つまり、説明文では要点が聞かれるので要点を追うことができれば、簡単に正解できるんです。
「でもその要点を追うことができないんだよ」「主張を見分けるいい方法ないの?」
そう思いましたよね?
今回は、これさえ覚えれば要点を掴むことができて、説明文も簡単に読めるようになる方法を4つ紹介します。
要点を追う方法
- 主張と具体例を見分ける
- 主語と述語を見分ける
- 接続詞に気をつける
- 対比構造に気をつける
この4つを意識してください。
それぞれ詳しく解説していきますね。
主張と具体例を見分ける
要点を見つける方法1つ目は、主張と具体例(飾り)を見分けるということです。
説明文では筆者の主張とその具体例で構成されていることがほとんどです。
よく主張、具体例、主張、というハンバーガー型で文章が書かれています。
こちらの文章をみてみましょう。
『約束の時間を守るべきだ。
例えば、十人の授業に、 十分おくれてやってきた人は、 他の九人の生徒たちから十分ずつ、合計九十分の時間をうばいとってしまうことになる。これでは他の生徒にも迷惑がかかるし、不快に思う生徒もいるだろう。
だから、約束の時間を守ることは重要なのだ。』
この文章で最も伝えたい主張はどこですか?
そうです、約束の時間を守るべきだということですよね?
例えば〜から不快に思う生徒もいるだろう、の部分は具体例、つまり飾りとなっているんです。
説明文はこのような主張、具体例、主張というハンバーガー型で文章が書かれています。
私たちがやることは、この主張と具体例を見極めて、筆者の主張を正しく追っていくことです。
この読み方ができるようになると、問題も簡単に解けるようになります。
この主張と具体例を見分ける練習は、出口先生の小学国語を使ってやるといいです。
主語と述語を見分ける
要点を見つける方法2つ目は主語と述語を見分けることです。
先ほど文章の要点を探す方法として、主張と具体例を見分けると話しましたが、まだよくわからないな、見分けられないなと思う方もいませんか?
そうした方は、長い文章の要点を見分けるのは少し大変なので、まずは1文の要点を探すことが大事です。
なぜなら、1文という短い文章の要点もわからない人が、長い文章の要点がわかるわけがないからです。
2kmマラソンも走れない人が、10kmマラソンも走れませんよね。
これわかりますでしょうか?
長い文章の要点を見つけられない子は、まずは短い1文の要点を探すことが大事です。
そこで重要になるのが主語と述語です。
「主語と述語なんて知ってるよ」「そんな基本的なことはもうできてる」そう思った子ほど、完璧にできていなかったりするので注意してください。
もしあなたが
- 文章の要点を見つけられない
- 説明文の得点が平均点以下
- 文章の要約が苦手
これに1つでも当てはまっているなら、主語と述語ができていない可能性が高いです。
ではこちらの文章の要点を探してみてください。
『私たちは受験生である以上、来年の試験本番で合否が決まり、そこから新しい学校で長い時間を過ごすわけだから、まず一生懸命に勉強することが重要である。』
私たち受験生は、(20字以内)
この20字以内に入る言葉を考えてみてください
ここいったん読むのを止めて考えてみてくださいね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
はい、ではできましたか?
答えは
私たち受験生は、まず一生懸命に勉強することが重要である。
こうなりますよね?
国語が苦手な子、内容が頭に入ってこない、理解できずに頭の中で整理できないという子は、1文の主語と述語が理解できていないことが多いです。
1文の主語と述語を理解することで1文の要点が掴めるようになり、長い文章の要点を掴めるようになるからです。
まずは主語と述語からやっていきましょう。おすすめの参考書はふくしま式の問題集です。
接続詞に気をつける
要点を見つける方法3つ目は、接続詞に気をつけることです。
なぜなら接続詞によって文と文との論理的関係がわかり、本文の内容が頭の中に整理されて要点を掴むことができるからです。
接続詞というのは、つまり、だから、しかし
などです。
順接や逆接といったりもします。
皆さんも先生から
「しかし、つまり、このように、という接続詞の後には筆者の主張がくる」
と言われたことありませんか?
接続詞に気をつけることで、文の内容が論理的に理解できるようになります。
もしお子さんが本文の内容を理解していなければ、この接続詞ができていない可能性があるので、ぜひふくしま式の問題集を用意して、お子さんにやってもらってください。
対比構造に気をつける
要点を見つける方法4つ目は対比構造に気をつけることです。
実は、入試に出る説明文は、ほとんどが対比構造で書かれているんです。
この対比構造を本当に理解できたら、どんな文章でもスラスラと頭に入ってくるようになります。
この対比構造というのは、
子どもと大人、動物と人間、現代と過去、科学と自然
など何かを比較した文章構造のことです。
説明文を読むときは、何と何が比較されていて、筆者はどっち側の主張なのかを追っていくと、筆者の主張つまり要点がわかってくるんですね。
これも出口先生の小学国語を使ってトレーニングするといいです。
ここまでをまとめると
説明文の読み方は、筆者の主張つまり要点を追うことが大事。
なぜなら多くの問題では要点を聞いてくるから。
要点をつかむ方法
- 主張と具体例を見分ける
- 主語と述語を見分ける
- 接続詞に気をつける
- 対比構造に気をつける
これらを紹介してきました。
説明文で得点が取れない、文章の内容が頭に入ってこない理解できない、文章によって点数が大きく左右する
という人は
- 主張と具体例を見分ける
- 主語と述語を見分ける
- 接続詞に気をつける
- 対比構造に気をつける
これら4つのうちどれかが欠けているので、そこを参考書やテキストで補強していきましょう。
語彙力と文法力を高める方法5選
ここまで正しい読み方を紹介してきましたが、こんなお悩みありませんか?
「そもそも知らない言葉が多くて文章を理解できない」「知識がないから文章が頭に入ってこない」
そういうお子さんもいるのではないでしょうか?
そうした方は語彙力と文法力を高めるために、この5つをやるといいです。
語彙力と文法力を高める方法5選
- 主語と述語
- 修飾語と被修飾語の関係
- 順接と逆接などの接続語
- てにをはなどの助詞
- 漢字や慣用句などの語彙の暗記
これら5つをやることで基礎が固まって、文章の内容を理解できるようになります。
「てにをは」などの助詞というのは、
- 僕の手紙を届けた
- 僕は手紙を届けた
- 僕に手紙を届けた
これらの文章の違いを正確に理解するために必要な文法です。
ちなみに、この3つの文章の違いを親御さんに説明できますか?
この3つの文章は全く違う意味になりますよね?
これは私も経験があるのですが、文章が理解できないお子さんは、この3つの文章の違いをうまく説明できません。助詞は大切な文法になるので、ぜひここも補強してくださいね。
文法と語彙力を高めるおすすめ参考書2選
おすすめの参考書
・ふくしま式問題集
・中学入試でる順
これらがおすすめです。
知識がなくて文章が頭に入ってこない子は、文法力から身につけなければいけません。
私も国語が苦手で文章を読むのを嫌がっていたんですが、それは文章の内容を理解できなかったからです。理解できないと面白くないんですね。
逆にこれらの文法を理解することで、文章で何が言いたいかをイメージできるようになって理解できるようになります。
この文法を固めたら、今回紹介した正しい読み方や解き方もしっかりと理解できて実践できるようになります。
ぜひ基礎的な参考書からやり直してみてください。
「でもうちの子は文法とか嫌いで継続できない」「語彙を覚えようとこれまで何回も言ってきたけど覚えられてない」
そんなお悩みありませんか?
後ほど効率的な勉強を継続できる方法についても紹介しているので、そちらもお聞きくださいね。
ではお子さんのレベル別の最適な勉強法とおすすめ参考書を紹介します。
国語の点数をすぐに伸ばすためには、よく出る3つの問題の解き方を知れば大丈夫です。
しかし、解き方はわかったけど文章の内容を頭の中で整理できない、読むのに時間がかかる、自分の言葉で要約できない、というお子さんは、正しい読み方8選を知ることで成績は伸びます。
ただ、読み方を知っても知らない言葉が多くて理解できない、知識がないから文章の内容が頭に入ってこないという子は、語彙力と文法力を高める方法5選をやれば伸びていきます。
このように話してきました。
皆さんのお子さんは今どのレベルにいるかわかりましたか?
途中の問題を解いている様子から判断してみてください。
ざっくりの目安で言うと、
レベル3
文章の内容も理解できて要約もできるが、問題で他の選択肢と迷ってしまうことがある子
レベル2
内容はわかるけど自分の言葉で要約ができない、要点となる部分を見分けられない子
レベル1
わからない言葉が多くて文章の内容が頭に入ってこない子
こんな感じです。
レベル別の最適な勉強法としては
レベル3の子は予習シリーズなどのテキストで苦手な問題のみをやり込むことです。例えば指示語の問題が苦手なら指示語の問題のみを連続して10問くらいやって、解説を見て復習することです。この子に足りないのは演習量なので、これをやれば成績はすぐに伸びていきます。
レベル2の子は出口先生の小学国語をやり込むことです。この子に足りないのは読解力です。正しい読み方を学んで文章の要点を見分けられるようになれば成績は伸びていきます。
レベル1の子はふくしま式問題集と中学入試でる順をやり込みましょう。まずは基礎固めです。
・出口先生の小学国語(文章読解と演習をメイン)
・ふくしま式問題集(主語述語や接続詞などの文法メイン)
・中学入試でる順(語彙力メイン)
Youtubeでも説明していますのでより深く理解したい方はご覧ください。