「塾に行かないで中学受験に挑むのは無謀?」
「塾費がネックで子どもに通わせてあげられそうにない…」
「第一志望に合格するための学習のノウハウを知りたい!」
中学受験に挑む際、塾に通わせるか迷う方は多いでしょう。毎月の授業料や送り迎えなどを考えると、親御さんにかかる負担は決して小さくはありません。
結論からお伝えすると、塾に行かずとも中学受験は成功に導けます。しかし、第一志望に合格するためには、学習方法に工夫が必要です。
この記事では、中学受験を控えている方に向けて、以下の内容を解説します。
- 塾に行かないお子さんの割合
- 合格するためのコツ
- 塾以外に活用したいもの
最後まで読むことで、第一志望に合格するためのヒントを掴めるでしょう!
「希望の中学校に行って欲しい」「親ができる最大のサポートをしてあげたい」と考えている方は必見です。ぜひご一読ください。
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塾に行かずに中学受験に臨む子どもは全体の約2割
教育や子育てに関する研究をしている「ひまわり教育研究センター」の調査によると、中学受験を控えた塾に通っていないお子さんは全体の20.7%というデータが出ています。
5人に1人が塾に通っていない計算になるため、塾に行かなくても合格している人はいると考えられるでしょう。
ただし、塾に通わない場合は、親御さんが効率のよい方法で適切にサポートしなければ合格は難しくなります。
親御さんのサポートがすべてになるため、相応の覚悟が必要です。
そのため、中学受験の合格率を少しでも高めるには、塾に行かずに成功させるコツを身につけることが重要です。
関連記事「【独学の人必見】塾なしで中学受験をする人の割合は20%!合格に大切なこと4つも紹介」では、独学で合格するために大切なことを紹介しています。塾なしで中学受験を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
塾に行かずに中学受験を成功させるコツ10選
塾に行かずとも中学受験は成功できます!
しかし、単に学習すればよいわけではなく、合格するためのコツや勉強への姿勢を知る必要があります。
こちらでは、中学受験を成功に導くコツを10点紹介します。
- 子どものやる気を引き出す
- 良好な親子関係を意識する
- スケジュール管理を行う
- 学習環境を整える
- 基礎を固める
- わかったつもりを放置しない
- 正しい方法で過去問対策をする
- 学校の先生とコンタクトを取る
- 頻出分野を優先して対策する
- 受験科目を2つに絞る
「第一志望に合格してほしい」と考えている親御さん必見です。ぜひ参考にしてみてください。
1.子どものやる気を引き出す
中学受験で志望校に合格するためには、通塾に関係なくお子さんがやる気を出すことが大切です。モチベーションが低い状態では、勉強になかなか取り組んでくれません。
お子さんのやる気を引き出すおすすめの方法は、主に以下のとおりです。
- 志望校へ見学に行く
- 具体的な目標を決める
- お子さんと一緒に勉強をする
とくに、志望校見学はぜひともやっておきたい行動です。
入学したときのイメージが明確になるため、お子さんの学習意欲を自然と高められます!
お子さんのやる気を引き出す方法は、関連動画「受験勉強に失敗する親がやっていないことTOP5|vol.009」でも解説しています。お子さんのモチベーションアップに効果的な方法を解説しているため、ぜひ視聴してみてください。
2.良好な親子関係を意識する
中学受験を成功させるには、良好な親子関係が不可欠です。家庭環境がよくなければ、お子さんの学習に対するモチベーションは上がりません。
その結果、中学受験に必要な勉強時間を確保できずに失敗する可能性が高くなります!
親子関係を良好にするためには、以下7つの習慣を意識しましょう。
- 傾聴する
- 支援する
- 励ます
- 尊敬する
- 信頼する
- 受容する
- 意見の違いを交渉する
7つの習慣を実践することで親子関係の改善につながり、お子さんの勉強時間やモチベーションを向上させられます。
一方で、お子さんをガミガミ叱ったり、脅したりするのはNGです。たとえば「勉強しないならお父さんに言うよ」「ゲームを取り上げるよ」などの発言は、親子関係は悪化するため注意しましょう。
3.スケジュール管理を行う
スケジュールを管理すると、やるべき対策の優先順位が明確になり、目標達成しやすくなります。ぜひ親御さんが主体となって、お子さんのスケジュールを管理しましょう。
具体的には、以下の手順で進めていきます。
- 1週間の予定を組み立てる
- 毎日の予定をスケジューリングする
- 計画通りにできたかスケジュール表を使って振り返る
計画通りにできていれば、スタンプやシールを用いてお子さんのモチベーションを上げるのがおすすめです!
とはいえ、スケジュールの立て方や目標設定の方法など、イメージが湧かない方が多いのではないでしょうか。
関連記事「【成績アップの秘訣】中学受験の勉強はスケジュール管理が大切!5つのコツと注意点を紹介」では、当コラムで紹介しきれなかったスケジューリングのノウハウを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
4.学習環境を整える
塾なしで中学受験を成功させるには、自主的にお子さんに勉強に取り組んでもらうことが大切です。
子どもは自分が興味のあるものが周りにあると、勉強以外に意識が向いてしまいます。そのため、以下のような工夫で環境を整えましょう。
- 子どもの部屋にマンガやスマホを置かない
- 1時間でゲームの電源が切れるよう調整する
誘惑を排除する仕組みを作り、勉強に集中できる環境を用意してあげてください。
実際、学習環境を整えた結果、自主的に勉強するようになったお子さんをたくさん見てきました!
なお、家庭での学習環境を整えるのが難しいのなら、図書館を活用するのがおすすめです。
5.基礎を徹底させる
成績アップを目指すためには、徹底して基礎を固めることが重要です。
基礎を固めないまま先に進んでも、問題の解き方がわからなくなり成績が上がらなくなります。
特に、現状の偏差値が40~50くらいなら、基礎問題を反復して解き続けましょう。
学校の宿題など取り組んでいる問題に対して、解説を読んでも解き方がわからなければ、基礎ができていない証拠です。
問題が解けず先へ進めない状態なら、前の範囲の基礎に戻って完璧に解けるまで復習しましょう。
6.わかったつもりを放置しない
中学受験を成功させるには、お子さんの「わかったつもり」を放置してはいけません。わかったつもりのままにすると、知識が定着していない状態で試験に臨むことになるためです。
成績を伸ばすためには、以下の図のように「わかる→できる→点になる」の3ステップが必要です。
学力向上の3ステップを踏むことで、脳の長期記憶に保存されます。結果、試験本番で正解できる状態に持っていけます。
「点になる」の状態にするには、お子さんが宿題を解いた際に回答とあわせて解法を説明してもらいましょう。参考書に書いている解説通りに説明ができていれば、知識が定着している証拠です。
7.正しい方法で過去問対策をする
中学受験では、過去問対策を正しい方法で実施しているかが合格率に大きく影響します。
12万人以上の生徒が在籍している東進では、過去問を1年分やると合格率が3%変わるというデータも出ているほどです。
取り組んだ過去問の年数が増えるほど、合格率がアップします。
正しい過去問対策の方法は、主に以下のとおりです。
- 10年分を2周解く
- 拡大コピーして解く
- 間違えた問題は理由も記録する
- 最初のうちは時間制限なしで解く
- 小学6年生の夏までに取り組んでおく
とくに、過去問に取り組み始める時期は、小学6年生の夏から始めましょう。
早い時期から志望校の過去問に取り組むことで試験問題の傾向を掴めるため、普段から力を入れて勉強するポイントが見極められるようになります。
なお、過去問対策のノウハウは、関連動画「【99%の人が知らない】中学受験の過去問対策ノウハウ20選」でより詳しく解説しています。関連動画を視聴するだけで、正しい過去問対策のポイントを押さえられるため、ぜひ参考にしてみてください。
8.学校の先生とコンタクトを取る
志望校に合格するには、お子さんの正確な現状を把握することが大切です。そのために、学校の先生と積極的なコンタクトをとりましょう。
具体的には「子どもはどのくらいのレベルなのか」「あと何ヶ月でどのくらい学力を伸ばさないといけないのか」などを聞いてみてください!
なお、先生とコンタクトを取ることで、学校でお子さんの優先順位を上げられます。先生がお子さんを気にかけてくれるため、手厚い指導を受けられる可能性アップが期待できるでしょう。
9.頻出分野を優先して対策する
塾に通わずに中学受験を成功させる方法は、試験に出やすい分野を優先して対策することです。試験に出にくい分野を勉強しても、解答率や正答率を上げるのは難しい傾向にあります。
たとえば、私の生徒でつるかめ算が苦手なお子さんがいました。苦手を克服するために学習していましたが、志望校ではつるかめ算がほとんど出題されないことがわかったのです。
志望校の過去問の出題と傾向を確認し、お子さんの得意分野があるかを確かめましょう!
試験に出やすい範囲とお子さんが得意な分野が重なる場所を優先して取り組むと、効率よく志望校対策ができます。
10.受験科目を2つに絞る
中学受験の成功率を上げるために、受験科目を2つに絞るのも有効です。受験科目を2科目に絞ることで、科目ごとの試験対策時間を大幅に増やせます。
なお、2科目受験では、主に国語と算数が出題されます!
すべての受験校で4科目すべて対策すると時間が足りなくなるため、中堅校を受験する際には、ぜひ2科目で挑戦しましょう。
とはいえ「うちの子は受験科目を絞るべきなのか」と判断に困っている親御さんもいるのではないでしょうか。
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塾に行かずに中学受験するときにおすすめの学習方法4選
学校の宿題や自主学習だけではどうしても限界が来てしまうことがあります。
塾に行かずに中学受験の成功させるため、以下の4つを活用するのがおすすめです。
- 問題集・参考書
- 家庭教師
- 通信学習
- 学習アプリ
それぞれのメリットもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.問題集・参考書
問題集や参考書を活用すれば、学校の宿題以外の問題に触れられます。テキストの問題と答えをそのまま暗記する事態を防げるため、知識の定着に役立つでしょう。
答えを丸暗記している状態は、応用が効かなくなるため、注意しなければなりません!
問題集や参考書は1冊数千円で購入できるため、塾に通うよりも学習コストを抑えられます。
ちなみに、私がおすすめする問題集・参考書は、四谷大塚の中学受験向けテキストである「予習シリーズ」です。
2.家庭教師
塾に行かずに中学受験を成功させたい方は、家庭教師を選択することも1つの方法です。
- 学習のコツを掴める
- 苦手科目や分野を克服できる
- 相談相手として精神面が安定する
家庭教師はマンツーマンで指導してもらえるため、苦手分野の克服などポイントに合わせたカリキュラムを組んでもらえるでしょう。
さらに、家庭教師なら家に来てもらえるため、通塾にかかるコストを削減できます!
とはいえ、家庭教師はよく吟味して選ぶ必要があります。きちんと選ばなければ、お子さんの成績が上がらず、授業料だけが無駄になってしまう恐れがあるためです。
家庭教師を選ぶ際の注意点は、関連動画「【知らないとヤバい】選んではいけない家庭教師の特徴TOP3」にて紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
3.通信学習
通信学習は、オンライン上で中学受験の勉強を行います。塾とは違って教室や設備などのお金がかからないため、授業料が安価に設定されています。
サービス次第ですが、通信学習の料金相場は月額7,000~9,000円です!
通信学習は、お子さんが好きなタイミングで受講できるものが多いです。そのため、習い事で忙しくても続けやすいというメリットがあります。
4.学習アプリ
塾に行かずに中学受験するときは、学習アプリを利用すると学習の効率が上がります。
算数や国語などが学習できるアプリも多数あるため、机に向かって勉強するのが苦手なお子さんはアプリを取り入れると楽しく学習を進められるでしょう。
問題が解ければ勉強に対する自信も身に付き、モチベーションアップにも役立ちます。
ただし、ゲームで問題を解くだけでは知識が定着しないため、実際の勉強とうまく併用することが大切です。
お子さんをサポートして塾に行かずに中学受験の合格を掴もう
塾に行かずに中学受験を成功させることは可能です。ただし、塾に行かず中学受験に合格するには、親御さんのサポートが重要になります。
お子さんの学習環境を用意したり、効率のよい学習方法などを調べたりと、最大限のサポートをしなければ合格は難しくなります。
正しいノウハウを身につけて、中学受験の合格を目指していきましょう。
とはいえ、どのように学習を進めればよいのか迷っている親御さんは多いと思います。「お子さんにあった勉強方法を知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
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